[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[nikomat 10617] Re: fj.rec.photo
川口です。
----- Original Message -----
送信者 : MATSUSHITA kenji <kenji@aphrodite.comm.yamaha.co.jp>
宛先 : <nikomat@ml.asahi-net.or.jp>
送信日時 : 1999年11月19日 10:48
件名 : [nikomat 10578] Re: fj.rec.photo
> 3枚玉というかトリプレットが、ピント移動が発生しやすいものの一つかな?
>
> 安い引き延ばしレンズにもあったけど、現代はオルソメターか何かが多いので
> これは出ないかも?
>
> Zeissのレンズはこれが少ないらしい?
トリプレットとテッサーを比較した場合、
テッサーは後群の凹レンズの分だけ球面収差の発生量が多いので、
結果的にトリプレットはテッサーよりも球面収差量が小さく、
球面収差の補正(nikomat 10585参照)を同等にした設計同士では、
トリプレットの方が球面収差の絶対量が小さくなるために、
ピント移動も少なくなる
という話を聞いたことがあります。
オルソメターも、凹レンズが多いので同様に球面収差が多いことが
考えられます。だから、オルソメターには明るいレンズが無い。
もっとも、三枚玉は非点収差が大きいため、絞らなくては使い物に
ならないので、ピント移動が大きくても問題では無いでしょう。
以前、使っていた中国製三枚玉 75mm/F3.5も、現在所有のロシア製
三枚玉 75mm/F4.5も、F8より開けて使ったことが無いです。
yujiro kawaguti(川口 裕次郎)
e-mail ykawa@olive.ocn.ne.jp