[nikomat 14597] Re: X-ray Photo

[takada@ipe.tsukuba.ac.jp (takada)]

高田です

<200006240901.SAA51014@ml.asahi-net.or.jp>の記事において
magome@nikongw.nikon.co.jpさんは書きました。

>> まごめ＠咳きをわずらい、３週めか？
>> 
>> 写真の話しにもどしつつ、
>> 
>> たかだ医師のサジェスチョンもあり、Ｘ線照射を浴びてきました。

粒粒の世界ですね。

>> 担当医：「ガンは大丈夫。えー、結核も大丈夫。」
>> ｍｇｍ：「・・・（いきなり凄いことからはじまるのね）・・・」

まず大物を片付ける。

>> 担当医：「肺に元気がない、気管支もちょっと元気が無い。」
>> ｍｇｍ：「それで、どうなんでしょう？」
>> 担当医：「ちょっと時間が掛かるけど、いままでの薬を続けて、
>> 　　　　　なくなったらまた来てね」
>> 　　　　「それから、このまえのおしっこはきれいだったから、
>> 　　　　　またムズムズしたら持ってきて。試験管あげるから」

その先生の専門は呼吸器系じゃないですね（多分代謝内分泌系でしょう）。

>> 実は、初めての医院だったので、近頃の病気は何した？と聞かれ。
>> 「尿管結石」と答えたら、「ほうれん草は好きですか？」「牛乳は？」
>> まあ、どちらも嫌いではないし、良く食べるかも？
>> すると、「蓚酸カルシウムが石になりやすいから、みてみましょ」と
>> 咳きの話しをする前に、尿検査が確定された。
>> 　　・・・のが先週の話しです。

患者が何をしに来たかわかってなかった？

>> しかし、Ｘ線写真なのですが、胸の場合、特に肋骨とオーバーレイされて
>> いるから、そこの所は良く見えないのではないでしょうか？

肋骨があるということを頭に入れて読むのですが、確かに見落としの原因に
なるので注意が必要です。

>> また、ライトボック（シャウカンテスとか言ったかなぁ・・・渡辺淳一の
>> 本によく出てくる）の輝度分布、汚れが心配だなぁ？　（まあ汚れはなかった）

これは専業メーカが存在しているわけで、、、

>> 　　だって、Ｘ線写真でどれもコントラスト悪いし、なにかよっぽどの物が
>> 　　映っていたら分かるけど、（そんなのが映っていたら恐いけどね）
>> 　　なんだかわからん霞か雲を見ているようで、やはり経験が物を言う
>> 　　のでしょうね？

胸部Ｘ線写真は５０ミリレンズみたいなもんですね。
最初に見せられるのですが、最後までわからん？

>> で、へたに画像処理したら怒られるらしい。

デジタルの世界では画像処理してから見せてますよ。
どんな処理してるか知らないが、処理した画像ばかり見ていると、生のフィルム
が読めなくなるとも言われてますが、

>> 　　現在のＸ線画像処理はもっぱらＣＴですかね？

いろいろとあります。立体画像を作るという点ではＣＴ　ＭＲＩですね。

>> たかだ先生もＸ線画像はよく見られるのですか？

はい、それにそいつの倉庫番みたいな仕事もしています。　:-)

>> 　　どこが大事なのでしょうか？　　なんて種明かしみたいで企業秘密か？？？

経験ですね　:-)

Ｘ線画像と実際の患者さんの病像とをどこまで関連させて理解できるか（経験でき
るか）でしょうね。すごい人は、写真を１枚見ただけで、肺の中に入り込んで見て
きたかのような説明するとのこと。

＃このＭＬに専門家がおられるでしょうから、コメントを待ちましょう。

>> では、コホン、コホン。

お大事に。


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*高田  彰  Akira Takada  takada@ipe.tsukuba.ac.jp*
*筑波大学臨床医学系    筑波大学附属病院医療情報部*
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