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[nikomat 14712] Re: Leica in Helsinki



丹後屋@文献調査命 す

長文堂さん:
> そういう文献調査みたいな事は丹後屋旦那に聞いてくださいませ。
一応ね。

ライカの文献としては、中川一夫さんの「ライカの歴史」と
今度出たアサヒカメラの別冊の2冊があればひとまず足ります。
あとは、hoveから復刻されている、general catalogueの時代ごとの何冊かと
購入ガイドとして、アルファベータのハンドブック、
ソノラマの中村さんのアクセサリ紹介本(上下)かな。

今あちこちから出ているムックの類は、情報源としては、
殆ど2次、3次なので、そのつもりで買えば楽しめるかも。
ムック本2冊を並べて、ここの記述が矛盾してるんだけど、どっちが?
なんて、悩まない方がいいです。

ライカレンズのロット毎の微妙な仕様の違いの描写への影響は大きい、
というのが、鈴木恒夫さん(元コマーシャルフォト編集長で
現在島根県在住で、時々クラカメに寄稿されてます)の経験則で、
それを信じれば、タイプの違いだけでなく、何時作られたレンズか?を
刻印の違いで区別する必要もある、ということです。

ズマリットは刻印線が細いタイプがいい、とか
赤エルマーは三角指標ではなく、ダイヤ指標がいい、とか
いろいろあるようです。

鈴木さんの凄いところは、そういう町の旦那達のカメラ屋談義を
実物に当たって確認しているところです。
残念なのは、余り詳しく発表してないことです。
クラカメ、まるまる一冊鈴木さんのライカ話、なんて号が出ないかなァ。

> 手元のスミクロン50を並べてみると、前玉の曲率・直径からして
> 1。沈胴L50
で、沈胴には最低でも2種類あります。曲率が全然違います。
(構成はどちらも同じ6群7枚)

> 2。固定鏡筒M50
最初の固定鏡胴は、沈胴の後期と同じようです。

飯田鉄さんが書かれたものを読むと
DRと普通の固定は違うようです。
DRの方がずっと良いらしい。(仕様の差でなく、ロットの差?)

このあと、M5の時代に5群6枚のものが出てます。
鏡胴デザインの特徴としては、距離環につまみがなく
ブラッククロームだけ。
レンズは絞りの前が2群3枚、後が3群3枚。

これのテスト結果は、アサカメ別冊ライカの20世紀の
ライカM4-2の項に出てます。

> 3。フード別50の最終型(でっかい平面がある奴)
これは、4群6枚のタイプですね。
前述別冊のM4-Pの項に出てます。

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M2と一緒に検査された、ズミクロンの数値はやっぱ凄いですよ。
ハロは指摘されてますが、平均最良面での値の均質性は
やはり圧巻ものです。