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[nikomat 15739] under correction (Re: Nagoya ( Hajimemasite))
日浦@MHIです。
先週〜今週〜来週と全国行脚です。
#でもそのほうがメールが書けたりして。
おおこしさん:
>> 補正形態のようです。周辺部分で完全に0に戻さず,ちょっとレンズに
>>近い側に収束するのが不足補正で,ライカのレンズには多いようです。
>>ピント最良の位置が絞り値によって大きく移動しますがうまく使えば
>>開放でも解像度が出る上,像の周りに薄いハロが出るので
>
>これ、アンダーコレクションですよね?何でその方が解像度が出るんですか?
このことはアサカメ診断室の特集で誰かが経験則的に
述べられていたと記憶しています。
球面収差グラフは近軸の焦点(定義どおりの焦点距離)を原点にして
書かれていますので,アンダーコレクションだとずれっぱなしのように見えます。
しかし,ちょっとレンズに近い側に軸を移して考えてみますと,
アンダーコレクションで球面収差がある絞り値から外であまり変化せずに
まっすぐ伸びているような形ですと,レンズからみて同じ距離の点に
たくさんの光が収束することになります。
この距離にフィルム面をもってくる(焦点距離より,ちょっとレンズの繰り出し量を
小さくする)と,高周波でも高いコントラストで再現されることになると思います。
また,球面収差のグラフでは,絞り値の逆数を縦軸に直線でとっていますが
外側(開放に近い側)は開口面積が大きいですから,像への影響は二乗に
比例して大きくなることも考慮すべきかと思います。
(もし,F2〜F1.4の部分が直線的に一定の球面収差なら,半分の光は
一点に収束することになりますから。・・・画像中心,単色光では。)
#結局球面収差ひとつとっても正しいピント位置はどこかということは
#よくわからないですねえ。
#収差は撮影距離で大きく変わりますし,グラフひとつで
#傾向は計れないと思ったほうがよいのかも知れませんが,
#これ以上は無理,という限界はわかるかも。