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[nikomat 18530] Re: FE2 Bad Condition



おおつか@遅まきながら開けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

   Yamada Akio <ymd@yokohama.email.ne.jp> のメールにお返事。

>   結局、1時間くらいAiリングを回し続け、レリーズボタンも30分くらい
> 押しては放しをやっていたらなんとか正常になりました。
> 
>   これまで、月に1回くらいの割合で、シャッターを切るなりしてチェッ
> クしていたので、こういう個所の問題には気がつきませんでした。
>   やっぱり、可動部分は、すべて動かす必要がありそうです。
> 
>   それにしてもAi環や、レリーズボタンの動きが渋くなるのは、どういう
> 要因なのでしょうね。モルトが溶けて、悪さしているのだったら、やだな
> ぁ。。。

Nikonの古いMF機の場合、モルトは裏ブタの遮光、ミラー周りの遮光・ショック吸収、
シャッターユニット上部の遮光以外あまり使われていないと思います。

# 確かEOSにいたってはこの限りでは無く、
# シャッターのブレーキに使われていたと思う。

たぶんモルトではなく、グリースの劣化でしょう。

稼動部は、多かれ少なかれグリースの劣化による動作不良が付きまといます。
特に、埃等を含んで古くなったグリースは、環境変化に耐えられなくなり
硬くなってしまう場合がよくあります。
渋くなったものを無理にまわすと、磨耗が激しく時にはギヤ等稼動部の
破損につながります。
無理に回すのはやめたほうが懸命です。

また、AiリングにCRC 5-56等をつぎ込むのは止めましょう。
FE2はFEと違って、Aiリングのところに絞り設定値を読む抵抗体が
あったと思うので、これがやられてしまうかもしれません。

# FEは、Aiリングに紐が取り付けられていて、ISO感度ダイヤルと連動するように
# 作られているため、直接的な被害は起こらない。
# FTnは、炭素抵抗体なので5-56でここがやられてしまう。
# 以前、yb師に指摘された。

FE2は、炭素抵抗体などは使っていないと思われるので即故障にはつながらない
と思いますが、何が起こるかわからないですから。

MF機の動体保存も結構大変だと思います。

本来ならば、グリースアップが必要なのですが、
FE2はやってもらえるかどうか。修理を伴わない場合はやってもらえるかも。
一度、SCで相談することをお勧めします。

では。

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MRDセンター 第1研究グループ
           大塚 滋樹

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