[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat 19538] Re: variations of Summicron M



長文堂でござい。

外しているかも知れませんが。。。

山口さん:
> 6群7枚のズミクロン50mmが、
> まっ黄色のレンズということですが、これはこの時代のみ
> 使われた硝材のためということなんでしょうか?

当時のカラーフィルムと今のフィルムでは感色性や発色性が
違い、ガラスやコーティングの黄色に鈍感だったのかもしれ
ません。
そうだったとしたら、現在のフィルムだと真っ黄色になる材
料を運悪く採用してしまったのかも知れません。

#となると”この時代のみ使われた硝材”=今は使いものに
#ならない硝材 を使ったとも言えますね。^^

当時は”色が着いている”だけで感激し、今日みたいにウル
サイ事を言わなかったのかも。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
光学特性は専門じゃないから理由はよく知りませんが、ラン
タン族元素の酸化物って白いモノばかりじゃありません。黄
色やら小豆色やら色々あります。こういうモノをガラスに混
ぜたら色ガラスになるでしょうね。

#ルツボの材質が悪くてもガラスは着色します。

そういえば、化学的性質の似ているランタン族元素を純度良
く精錬できるようになったのは60年頃だったと聞いたこと
があります。今でも高いけど当時は輸入品で非常に高価だっ
たそうです。

以下は人から聞いた話ですけど。。。

これらの磁性を研究しようと今は柏に移った研究所の人たち
が財布を叩いて買い込んだ。初めて見る銀色の固まりに感激
して一晩寝たら、次の朝には真っ白い灰になっていた。
仕方なく希土類酸化物の研究を始めたとさ。

#希土類金属を脱脂して空気中に置いておくと燃えちゃうの。
#今なら常識だが、知っていた人は少なかったらしい。

そのころ液化ヘリウムは大変な貴重品ゆえ液化窒素までしか
測定しなかった。”4.2Kまで測っていたら!”と酸化物高温
超伝導体が発見されたころ地団駄踏んで悔しがったセンセイ
方が大勢いらっしゃいました。これも既に12年も昔の話で
ございます。

#もろに(LaSr)2CuO4を測っていた人が何人か居たそうです。。。。

こういう歴史的背景もあり、我が国の高温超伝導研究は急速
に立ち上がったのでした。