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[nikomat 21895] Re: darkroom equipment
ひうらっす.
マスコタンクの構造なんかを見てもそうですが,ナイコールで問題なのは,
ずばり,底のリールなんでしょうね. これ,端面が底にほぼ接していますから.
あれは,まずいでしょう.
パターソンは,中央の軸の下部にフランジがついていて,底から少し(3,4mm?)
は浮くようになっています.あれ?タンクの底はどんな形状だったっけ?
丹後屋さん:
>一本現像のときは、135リール2本入りタンクの上1本だけ
>複数現像のときは、4本入りタンクの上3本だけ
>を使う、というのものでした。(最下段はカラのリール)
これは,底を使うのを避けるという方法ですよね.
>液量は、最上段の上部がスレスレに浸る量を明室で軽量した値を使ってました。
>(計測は1回切りなので、ちゃんとフィルムを巻き込んで計りましたよ)
>最下段に空のリールを置く、というのは、当時のアサカメだかに載っていた方法です。
半分の厚みのリールがあれば上下に挟んでOKかもしれない :-)
>それから、液の注入は、暗室で先に現像液を入れ、そこにフィルムを巻いたリールを
>一気に沈めるという方式でした。
これは,「底から順に液位が上がってくるほうが,気泡が付きにくい」
ってやつですよね. この方法も,推奨されているのをみたことがあります.
たしか,テクニカルパン等の軟調現像が,この方法指定のような気がします.
これってムラが出やすいんですよね・・でもやってみたい.
以下の指摘ですが,これで鍛えないといけないのか??
>すぎやま@LPLです
>大学の写真部にいたころは
>2本用のステンレスタンクの下のリールにフィルムをまき、
>一本分の現像液を入れ、倒立撹拌するのが流行っていました。
>それでもミニコピーのポタ現像ではムラがでましたけど....
これは液量を少なくして攪拌しやすくするっていうことですよね.
2本用のタンクに 120 を使っても同様でしょうね.
パターソンは,どうやっても一杯まで入れない仕様なので :-)
(というか,リールひたひたのところから,上の容積が大きい)
135 2本などでも,攪拌は容易と思います.
倒立攪拌すると,全量入れ換えに近い動きになります.
> > ちなみに「ミノックス専用タンク」もなかなかよく出来ています.
> > というか,アイデア賞ものですね.
>これはどういうものなのですか?
ミノックス純正品で,今でも売っています.シーベルヘグナーが
国内では取り扱っています.
フィルムの面積が小さいので,リールが,1本の円柱になっています.
円柱の長さは15cmぐらい,直径は4cm ぐらいかな?
円柱というより,らせん状の溝がついた棒ですね.
で,その螺旋のみぞに,フィルムの乳剤面を外にしてフィルムが巻かれて
いきます.フィルム同士は重ならないわけです.
フィルムの装填は完全明室で可能です.円柱の先に,フィルムの
先端を挟むバネがあって,そこにマガジンから出たフィルムの先を
挟みます.
そしてタンクにセットし,この螺旋の棒をねじ込んでいきます
(つまり,タンクのてっぺんには,螺旋がちょうど嵌まるメスネジが
あって,これで遮光している)ねじ込みによって,マガジンから
フィルムが引き出され,装填されていきます.
ねじ込み終わった段階で,自動的にフィルムの巻きつけが終わっているので,
そのまま現像に入ります.ただし,遮光はされているけど,防水されて
いませんので,現像液を入り口からどんどん入れていきます.
(現像液の入り口は,螺旋のネジのてっぺん.そこから入った液は,
タンクの底から上へ抜け,別の出口から出て行きます.)
攪拌は,追加の現像液を注ぐことで実現します.
上記のフィルム装填からわかるように,マガジンは現像中,現像液に浸される
ことになります.
停止,定着がおわったら,水洗します.水洗も,マガジンをつけたまま.
水洗が終わったら,一方の端をクリップで挟んで乾燥します.
反対側にはまだマガジンがついた状態で,これが乾燥時の錘の役割をします.
・・というような具合ですが,
http://www.slonet.org/~dkrehbie/2photo/film/develop/Minox/devtank.htm
に絵があります.ナイコールタンク用に自製したリールの紹介もあります.
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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