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[nikomat 22786] Re: screen of FM3A
ひうらっす.
厳密なことを言い出すと大変でしょうね.
FGは,業者にてスクリーンを入れてもらった後,無限遠がちゃんと出ているのを
遠景(1km ぐらい遠く)で確認しています.スプリットプリズムは,マットと
違って,ピント誤差の正負が分かるので,やりやすいと思います.
アイレスフレックスにスクリーンを入れるときなどは,ちょっと難しいです.
マット面ですので.
どちらにしても,マグニファイヤーとか,高倍率ルーペで確認するのですが,
それ以上追求しても,実使用時の自分の「目」の精度の限界があるので,
そんなにこだわっていません.
あと
>それこそマウント面、ミラーの角度、スクリーンの傾きなど、双方のピントが合
>わない要素は沢山ありますよね?
この手の傾きを言い出すと,きりがないと思うし,確認できないので,真中が
合えばOKとします.実際私は,ファインダ周辺部でピント合わせすることは
ほとんどまったくありません.
それと,スクリーン交換に関しては,ボディ側は触らないので,ボディ単体での
無限遠(つまりレール面とレンズの相対位置)は正確に合っているものと
考えて作業しています.スクリーンとレールの相対的な位置合わせは考えません.
これはRFカメラの較正も同じです.
ここが狂っていたら,相対的にあわせるのではなく,根本的に修理すべきもの
だと思います.
要するに,無限遠と見なせるものをファインダで覗いて,中央が,レンズの
ヘリコイド(信頼できるレンズとする)の無限遠と一致すればOKとします.
信頼できるレンズとは,複数のボディにつけて,どれでもちゃんと無限遠が
出るものです.
あと,周辺部に関しては,コサイン誤差とか,レンズの像面湾曲とかが関係して
くるので,こだわっても無意味でしょう.収差図を見れば分かりますが,レンズの
収差によるピントのズレ量に匹敵するぐらい,スクリーンやレール面がレンズに
対して傾いていれば,それは,容易に体感できるレベルだと思います.
>で、SCとかでピントチェックしてもらうとき、どのように測定しているんでしょ
>うか?
>そもそもスクリーンとフィルム面のピントがあっていないと、ピントの山が掴み
>やすいスクリーンやメガネの視度、ファインダー倍率云々を言っても、意味がな
>いですよね…
レール面がフィルム面の位置と一致するわけでもないので,難しいですね.
では,レール面と,フィルム面の位置関係をどのように考えて設定している
のか,は,これはメーカのノウハウだと思います.
(例えばコンタ RTS-III の RTV だって,フィルムの厚さが変わった場合までは
勘案していない)
>三脚使ってじっくりピントを合わせてバッチリだと思っても、外している時があ
>るんで^^;;;
球面収差によるピント移動というものもあるので,難しいと思います.
レンズ収差は,機械的精度よりもかなり大雑把なものだと思います.
では
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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