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[nikomat 22998] Re: M6



丹後屋@バルナック好き す

ひうらさん:

> ライカが,どういう構造になっているのかは知りませんが・・・
バルナックは単純で好きです(自分で簡単にいじれる)
infは、ひうらさんの書かれた1.方式ですね。
viewfinder横の1mm位の飾りネジをとって、
中のネジのストロークを調整する方式ですが、
ここは実はいじる必要が殆どない、というか、
普通に使っている限り狂わないんじゃないかな、
という印象です(よい作りです)。
見た目が狂ったときって、上下がずれてしまって、というのが私の場合です。
上下ズレは次に書く回転プリズムで調整するようになっているので、
拭いているうちについ動かしてしまうようです。

縦方向は、距離計稼動像を作る側のガラスが偏角プリズムになっており、
それを回転させることで内部でレンズヘリコイドカムに連動して
回転するプリズムへの入射光を上下させます。
偏角プリズムは、非常にピッチの小さなネジを切られた筒にはめ込まれていて、
ズレがきになっていじるときでも動かす量(回転)は
±5度(時計の分目盛りも無いくらいか)以下ですね。

上下をきちんと合わせると、それまで狂っていたinfが合ってしまうみたいです。
(ま、その程度の狂いだと実用上は、f50/F2の開放でも深度内のズレで
 実害はないです。ただ、ひたすら寝カメラ派として気になるだけ(^^;)

> 1.小さなバネとネジの組み合わせで調整
>   バネの力でバックラッシュを取って,あとはネジのストロークで
>   調整します.ネジの先端やあたり面が綺麗に加工されていないと
>   リニアに動かないのと,相手先(調整される部分)の取り付け
>   精度(回転軸の滑らかさ)も問題になると思います.
>   ネジを緩めていくと,カクッカクッと動くことなんかもある.
偏角プリズムの位置の調整がこれに類したいやらしさがあります。
飾り環がついているのですが、これの内側が、偏角プリズムがはめ込まれた筒の
外周に接していて、飾りネジを締め付けた最後に、
一緒にプリズムも回転してしまいます。
で、それを見込んでちょっと上下をずらして合わせ、最後にクイッと締めます。
ま、そこも面白いんですけど。

M3では、実像形成用望遠鏡を振る方式なので、
リペアマニュアルをちらっと見た範囲での推測(^^;では
本式の調整は、望遠鏡の対物側の偏角プリズムを回転させてinfを合わせ、
それから、何度も話題に出ている、ファインダ横の飾りネジの中の隠しネジで、
望遠鏡自体を上下させているのだと思います。
最後に、近距離時の微調整をコロがついている腕の長さを
偏芯ネジで調整するようです。

一方、M5で酷い目に合わせてしまった方の話を聞くと、
どうも、上下と同時にinfも動かすようなので、どうやっているんでしょうね、
分解図をみると、やはり、偏角プリズムらしきものが望遠鏡についているので、
上下の調整とinfの調整で追い込むんでしょうか。
そんな面倒なことをする筈がないとも思うのですが、分かりません。