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[nikomat 23313] Re: R Leica
日浦です.
>> > これって APO Macro Elmaritって奴ですよね。
>> >
>> 開放絞りで最高性能を発揮するので自然光での接写には最高なレンズだと最近教 えら
>> > れました。
>> >
>> > マイクロニッコールの55や105は文献複写が想定使用法のせいか、
>> > 絞って性能を発揮するようですが、
そんなことはないんじゃないでしょうか.
マイクロニッコールの取り説に書いてありますが,
絞ると画質が低下するので,特に文献複写の場合などは,
絞らないほうが良いと書いてありますよ.
(そもそも,S型時代のマイクロ 5cmF3.5 のころからそうです.
たけくらべの伝説がありますね)
それに,文献複写だけが想定された使用法ではないと思います.
(そういうのには,出版用のアポニッコールとかのほうが
さらに向いてるんじゃないでしょうか)
>> > このレンズは全然違う発想で設計されているみたいですね。
そういうのがどうして分かるのでしょうか?
マイクロニッコールも,開放で風景とか写すとすごいですよ.
>驚いた事にマクロ写真がなく、風景じゃないですか。
>遠距離描写もいいみたいですね。
>実際のポジをみなければ判りませんが、
>作例と解説を見ると良さそうですね。
>
>このレンズは何が特別なんでしょうか?
>どうやって、マクロと遠距離の描写を両立するのか?
ニッコールでも,55mmF3.5 なんかは,全群繰り出しですから,
(近距離収差変動の少ないクセノター型だとはいえ)
1:5とかの近接を基準倍率にして設計しているかもしれませんが,
55/2.8 などはフローティングですので,遠距離とマクロを両立して
いないとはいえないと思います.
>EDなのか、非球面なのか、アポクロマチック設計だからか?
APO っていっているので,高次色収差を除去しようとなんらかの配慮が
されているということなんでしょうね.
それがすなわち,異常分散ガラスを使用している,ということにはなりませんが
(普通ガラスでもうまくやれば高次色収差は減らせる.厳しいけど)
ほとんどの場合,そういうガラスを使っていると思います.
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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