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[nikomat 25036] (new)FC
佐伯(どいつ)です。
すぎやまさん、お久しぶりです。
「ニュー」なお話には【new】FC会員として黙ってられ
ませんね(^^;。
> 日本でニューニッコールと呼ばれているタイプのレンズ
> がKタイプと呼ばれるいるそうですが、
> その理由を知りたいそうです。
> どなたか御存知ですか?
このAとかKとかNタイプって分類自体が私にとってはかな
りあやふやです。
このタイプ分けに関して詳細に記載されている、私の所有す
る唯一の文献は:
Nikon Kompendium (ドイツ語・オリジナル)
Nikon Compendium (英訳)
なんですけど(他にお持ちの方はお教えいただければ幸いで
す)、レンズタイプの写真の順序がおかしい(英訳の際にも修
正されず)し、説明もちょっといい加減です。
取り敢えずその本による定義ですが:
●Aタイプ
Fマウント最初期から、レンズ表記に”C”が入る前のレン
ズ全て
●Cタイプ
マルチコーティングが施され、レンズ表記に”C”が入った
もの
●Kタイプ
焦点環がラバー巻き、黒地に被写界深度目盛、短い生産の後、
77年にNタイプにバトンタッチ
●Nタイプ
Aiレンズ
●Ai−S
●Eシリーズ
●AFレンズ
と、なってます。
初期のオートニッコール全体の区分を「Aタイプ」としたの
は、範囲が非常に大きいですけど、ま、いいんですかね。
Cタイプ、っていうのも、コーティングの略っていうことで
これも良しとします。
問題はKタイプなんですね。焦点環がラバー巻きになったレ
ンズは70年台初頭にすでに登場してます。例えば180/2
.8などは最初からこのゴム巻きで登場して、new変更され
る事なくAi化されるまで、そのままの外観で販売されてまし
た。
初代のラバー巻きと、newのラバー巻きの違いは、初代の
ラバーのパターンが菱形で斜めになっているのに対して、new
は方形(主に長方形)で格子状、レンズ着脱銀リング幅がさら
に狭くなってます。
私としては:
●Kタイプ
焦点環がラバー巻きになったレンズ
●Nタイプ
カタログ上(new)の表記付きで販売されたもの
●Aiタイプ
と分類した方が自然だと思われます。(new)の頭文字でNタ
イプですし。AiはAi−S同様、そのままタイプ名にした方
が、これまた自然なような・・・。
って、この辺は機会があるたびにニコンの方にもお尋ねした
んですけど、社内での正式な呼称なのか、またその定義はどう
なっているのか、詳細が判っていません。
詳細を御存知の方、どうか教えてください!
で、KタイプのKの語源ですが、日本光学工業株式会社の伝
統としては、やはり「黒」のローマ字綴りの頭文字ではないか
と思ってます(^^;;。
このKタイプからレンズ外観の黒化が大きくなってますよね。
そのもう1つの大きな特徴であるラバーは、頭文字がRなの
かLなのか、恐らく「日本光学工業株式会社の伝統」(^^;;とし
ては判断出来なかったと思われます。また社内では「ゴム巻き」
と言っていたかもしれませんが、呼ぶ時に、「おーい、そのゴ
ム取って!。」なんて、ちょっと恥ずかしいので、やっぱりG
タイプというのも無かったんでしょうね(^^;;;。
とまぁ、そんな訳で識者の登場待ちですね。
bye!