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[nikomat 29639] GR1s & GR10 Part2 (Re:35Tiのスイッチ)
宮崎です。
前回の続きです。
内容は、GR1sとGR10の話題のみです。
長文ですので、興味のない方は先にお進み下さい → Exit
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藤原さん:
>># 誰かGR10持ってませんか?印象を聞かせて下さい > GR10ユーザ
> 私は持ってませんがS-YAMAさんという方のホームページのコーナーに
> こういうのがありました.
> http://syama.cside.ne.jp/room031/room031.htm
> 私のような普段はネガばかりの初心者はGR10どころかR10で十分かも?
ネガばかりでしたら、GR10でも十分だと思います。
きめ細かなプリントが仕上がります(REALA ACE 推奨)。
GR1sのような露出補正はありませんがネガではまず不要と思いま
す。省かれていても問題ありません。
実際使う際にGR1sとGR10で違いを感じるのは、リバーサルを使う
時の露出補正の問題と、条件が悪い時の撮影などです(スローシャッ
ターの認識や、スピードが落ちても開放を使いたくない場合等)。
低照度時の補助光がGR1sにはあり、ストロボ光が届く範囲でした
らかなり暗くてもピントが合います。その点GR10では暗闇ではピ
ントは合いません。
以下、GR1sとGR10について気が付いたことを書きます。
★GR1s/GR10共通項
広角・レンズシャッター機と言うことで、手持ちでのスローには
かなり強いです。勿論しっかりホールドする必要がありますが、
スローでもブレにくいです。
28mmという焦点距離なので、被写界深度はかなり深いです。
中距離以上の屋外風景なら、まず「∞」モードでOKです。
このカメラはシャッター半押しで露出ロックですので、日中屋外
での中距離以上の撮影では、距離を∞に設定しすれば半押しが露
出ロックになります(ピントと切り離される)。
露出測光範囲は広めの部分測光と言った感じです。
順光条件で極端な明暗差のない条件では、基本的な設定でそのま
ま撮影すれば良いと思います。
★f4から画質向上?
カタログを見るとわかりますが、GR1sでPモードを使用する場合、
低照度でも開放からすぐf4に絞り込まれ、そのまま手持ち限界ス
ピードまでシャッタースピードが上がっていきます。そこから上
は絞りとシャッタースピードの両方で露出を制御し、高照度下を
制御します。
普通は、絞り開放値のままで手持ち限界スピード付近までシャッター
スピードが上がって行き、そこから絞りとシャッターで制御する
場合が多いと思います。
このプログラム露出の設計からすると、どうしてもf4に絞って使
わせたい意図が読めます。開放もそれほど悪くないと思いますが、
f4でぐぐっと画質が向上するのでしょうか(GR1s)。GR10の方の
プログラム曲線はわかりません。
★Tモード
「Tモード」と言うのがあります。
押すとTimeになるのですが(露出はフルマニュアルになる)、こ
の機能はGR1sにもGR10にも付いています。
GR1sでは任意の絞り値に設定できるので絞り込んで撮れますが、
GR10の場合は絞り値の設定は出来ないので多分開放絞りになると
思います(GR10で使用した事はない)。同じ機能はありますが、
GR10では画質的にどこまで使えるかわかりません。
「Tモード」は、セルフタイマーと組み合わせると、三脚なしで
も色々と使えます。
★価格
GR、どちらの機種もやはり高めと感じます。
少し前なら(まだTproofの在庫ありますか?)、GR10で2台・
GR1sで3台(!)のTproofが買えてしまいました。私の場合は
「迷わずGR1(s)を買っておけば良かった」と後悔しましたが、こ
れだけ価格差が大きいと評価が難しいと思います。ちなみにGR10
の方は、三宝カメラで新品40K(または金融新品38K)で購入しま
した。
★アクセサリー
GR1sのフードですが、一番最初の試写以降は一度も使用していま
せん。チョートクも書いていますが(この人もフード設定のコン
セプトに関わった人だと思うが?)、「逆光に強いのでフードは
いらない」が正解でしょう。実際のフードの使用は大変面倒臭い
ので(別パーツなので紛失の可能性も大きい)、スナップには向
いていません。
GR1s/vですと、フィルターリングとフィルターがあります。
雨の日のレンズ保護も考えて、装着リングと専用フィルターを本
体とほぼ同時に購入しましたが、ここのところ出番がありません
(雨の日の撮影もあるのに)。
フィルターとリングを着けると、通常の沈胴時はフラットに近い
ボディ前面にかなりの出っ張りが出来ます。しかもフィルターの
ガラス面が露出しています。
こちらの方のが不具合が多いので、保護フィルターは少し位の雨
では使わなくなりました。基本的に沈胴させている癖も付いてい
ますので、問題は起きていません。
ということで、購入前には大変魅力的に見えた「フード・フィル
ター装着可能」の機能は全然使っておりません。液晶部の照明は
暗いところでは便利ですが、GR1でも良かったかなと思っています。
★GRで使用上注意している点
レンズ部は構造が密であり、各部構造が弱そうなので扱いには注
意します。これはこのクラスのどの機種も同じだと思いますが、
フィルム側から覗き込んでレンズの沈胴・延伸をさせますと、サ
イズ的に厳しい条件の中で構成されているのがわかります(なお
裏蓋「開」状態では、GR10では沈胴・延伸は出来ません)。
レンズが延伸された状態で、外部をぶつける様な事は避けるべき
です。レンズ1面保護の事もあり、シャッターを切る直前まで私
は沈胴させたままです。直前に伸ばして撮影し、終了したらさっ
さと沈胴させます。
沈胴の回数が多いのも良くないのでしょうが、粗忽な私はレンズ
鏡筒をぶつけたりレンズ前面を汚してしまいそうなので、常に縮
めています。
それでは。
宮崎昭彦:QJ3593@aol.com
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