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[nikomat 32049] Re: YOKOHAMA OFF at 6/29 Report
ひうらっす.
たなべさん:
> > Sまでは真鍮ボディ、うわさでは砲金なんですが。
>
>さすがに真鍮や砲金ではないですよ。
>アルミの砂型鋳物で、削りだしで仕上げています。
>S2からはダイキャストで、肉厚が薄くなって軽量化されました。
「明るい暗箱」などにこのころの苦労話などが載っていますね.
砂型鋳物のため,機械加工しなければならない部分が多かった.
しかしアルミの鋳物は,カーボンが析出している部分があって,
そこに刃物が噛むと刃物が欠ける.
#自動車エンジンのアルミブロック+鋳鉄ライナーとかいうのと
#同じような世界かな?
ということで,機械加工には大変な苦労があったようです.
S2はダイキャストで機械加工が必要な部分が大幅に減ったと
いうことです.穴あけ加工なども,多軸ボール盤で一気にあけると
「ニコンS2を作る工場」という記事にかいてありました.
でも,試作などの段階では,まごめさんがおっしゃるように全形
削り出しだったかもしれませんね.
まごめさん:
> > > ところで、Sは、Iの改良型で、フィルム送りと、シャッター
> > >> 開口部(正しくは、何というのでしょう?)の大きさが変更され
> > >> たモデルということは良く知られているところですが、ファイ
> > >> ンダーの視野はどうだったのでしょう?
>
>シャッター開口部のことだと思っていました。
>それが、以下です。
>
> > >英語で、Field Stopって光学用語があります。 視野絞りっすね。
このシャッター開口部,よくフィルムゲートとも呼ばれていますね.
(射出成形用語でもある?)
>レンズ性能のせいではないと思います。
>フォー軽プレーンシャッターなのでアパチャーを拡大する余裕が
>無かったのだと思います。レンズ性能のせいならS型時代にはもう
>24x36に拡大できていてよかったはずですからね。
>現にオリンパスやトプコンはすぐ24x36に変更したけれど、やはり
>フォーカルプレーンのミノルタもIIBになるまで24x34.5くらいでした。
というか,戦後についても,まずキヤノンやニッカ用のレンズから出て
いますしね.これらは最初から 24x36mm (よりまだでかいぐらい)です.
5cm F3.5 もそうですが,5cm F2 も,キヤノン用に戦前に製作しているので,
設計としては 24x36mm 対応なんでしょうね.
(隅を見ると,24x32mm ぐらいがいいような気もするが --> 5cm F3.5)
24x32mm --> 24x34mm については,シャッタードラム間の距離を広げずに
可能なほんとうにギリギリの線だったらしいです,これも「明るい暗箱」
に経緯がかいてありますね.更田氏がこの改良作業をしたのでは
なかったか?
S2 になって 24x36mm になりましたが,このときにシャッタードラム間の
距離は広げられていると思います.
では
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
〒560-8531 豊中市待兼山町 1-3
TEL:06-6850-6372 FAX:06-6850-6341
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