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[nikomat 36894] Re: 写真展いくつか



長文堂@測定中 でござい。

ご無沙汰してます。
ダイジェストを読んではいないけど、眺めてます。^^; −>丹後屋の旦那

近ごろのカメラ修行の成果:
ハッセルは撮れる気がするカメラでございます。ディス丹後の50FLEが
ちょっと欲しい。80プラナーは良いけど歪曲がきつく建物の前では撮れない。
スーパーアクロマートは空前の成績を記録した。だが、家の中では使えない。
島根県立美術館で見た黒田清輝がフランスで描いた油絵は、まさにプラナー
の描写で驚いた。弟子たちの作と比べてダントツだった。30分は離れられ
なかった。黒田清輝がプラナーなら藤田嗣治のデッサンはマイクロニッコー
ルか。D1をraw modeはハイライトの階調に優れるし小細工も効くから実に
便利。息子の描いた絵を複写して絵画の複写には4x5以上が必要とわかっ
た。近ごろ色が気になりだした。CCM1.25でも相手によっては実に良く効く。
並の電池式ストロボをフル発光させると色温度が下がる。コメットかバルカ
ーに手をだす日が来るか。。。。。

プロバイダーが潰れたのでアドレス変えます。よろしく。
旧:tkoyano@mbd.sphere.ne.jp
新:tkoyano@mbd.ocn.ne.jp

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たかなしさん、丹後屋の旦那;

> > 長文堂氏の出番ですが、今、氏は忙しくてここ見ておられるかどうか、、、
> > レンズ、フィルム、露出、現像、プリント、仕上げ、
> > すべて関連する話ですね。
> 
>  ゾーンシステム、でしょうか。
> 何度も実験して基礎データを積み上げ、ようやくある程度の再現性で実現できる
> 感じなんでしょうか。

下手くそが知ったかぶりを書かせていただきます。(_o_)

エドワード・ウエストンが反射率濃度計を駆使したとは聞いたこと無いけど素晴
らしいプリントをたくさん残していますよね。彼がゾーンシステムを勉強したこ
とは、、、、あるのかなぁ。。。。。

理屈やヲタク知識を目一杯仕込み、最高の道具を揃えたところで”印画紙でここ
まで出来るんだ!”という極限のプリントを懸命に見て、目玉を鍛えない限り良
いプリントは出来ないと私は思ってます。測定データを揃え、必死でプリントを
追い込んで僅かな焼き込みの違いを吟味しているつもりでも、実は”目クソ鼻く
そ”かもしれません。

プリントの僅かな違いを楽しむのではなく”印画紙の上にこう表現したい!”と
いう明確なイメージ(=想定)を撮影時に持つことが最も重要でしょう。それが
なければ”現像を押す、引く”などの作業方針が定まらないでしょうね。

#こういう欲求に物理屋のアドバイスを得て、芸術系なのに濃度計まで駆使する
#ようになったのがアンセル・アダムスでしょう。

木彫をやる人には丸太の中にホトケの姿が見えるようなもんで、ノミ・トンカチ
が引伸機やカメラ、印画紙等なんでしょうね。

モノクロのプリントって、自分のネガの自作のプリントを批判的に見て追い込ん
でいく作業だと思います。自分で自分に刃を突きつける、しかも逃げ道が全く無
いから精神的・肉体的に誠にタフで、今の自分には耐え難く、去年の夏から暗室
機材はホコリをかぶらせています。

#自分の1枚の写真を1週間毎晩眺めて週末に焼き直し、また毎晩眺める。
#これを1ヶ月繰り返すと大抵”こんな写真の何処が良いんだ?””なんて自分は
#下手なんだ!”になります。

時間があったら、暗室から逃れるラボ任せカラーで”自分はナニを表現したいの
か?”から考えたい、技術よりも自分の視点を確立したいと思っています。
そのあとで、もう一度モノクロをやってみたいなぁ。。。。


#芸術学系のアーティスト系教官と付き合って生じた素朴な疑問:私に感性はあるのだろうか? 
#あったとしても、成層圏の空気より薄いような。。。