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[nikomat 36904] Re: 写真展いくつか
たかなしです。
> プリントの僅かな違いを楽しむのではなく”印画紙の上にこう表現したい!”と
> いう明確なイメージ(=想定)を撮影時に持つことが最も重要でしょう。それが
> なければ”現像を押す、引く”などの作業方針が定まらないでしょうね。
別メールでも書きましたが、まさにそれに尽きると思います。
さらに言うと、人それぞれ、鶏と卵かもしれませんが、撮影前からイメージをあ
る程度作り上げて、それに合った被写体とか状況を選んで(作って)撮影する、と
いうのも重要だと思います。
> モノクロのプリントって、自分のネガの自作のプリントを批判的に見て追い込ん
> でいく作業だと思います。自分で自分に刃を突きつける、しかも逃げ道が全く無
> いから精神的・肉体的に誠にタフで、今の自分には耐え難く、去年の夏から暗室
> 機材はホコリをかぶらせています。
ある程度楽しくないと良い作品はできないと思いますので、暗室作業を楽しめ
るようになるまで遠ざかっておくのは、正しいんじゃないかと思います。
> 時間があったら、暗室から逃れるラボ任せカラーで”自分はナニを表現したいの
> か?”から考えたい、技術よりも自分の視点を確立したいと思っています。
> そのあとで、もう一度モノクロをやってみたいなぁ。。。。
そうですね、原点を見つめなおすという事も、迷ったときには大切ですね。
私も、4ヶ月くらい撮影を断ったことがあります。その間、ずーっと友達と議論
してました。写真ってなんだろう、って。
> #芸術学系のアーティスト系教官と付き合って生じた素朴な疑問:私に感性はあるのだろうか?
> #あったとしても、成層圏の空気より薄いような。。。
耳が痛いですけど、結局どこに自分の到達点を置くかだと思います。
多くの他人に認めてもらうのが到達点だったら、ある程度万人が認める感性が必
要かもしれませんが、例えば被写体が息子さんだったら、息子さんに「お父さん
の撮ってくれる写真が一番好き」と言ってもらうのも、到達点の一つだと思いま
す。
その場合、感性と言うより愛情の方が大切なのかもしれませんね。
人それぞれだと思いますが、楽しんで写真を撮るのが、一番だと思います。
ストイックにあるテーマに集中するのも、それが楽しければいいと思いますが、
楽しめなかったら、本当にそのテーマ設定が正しかったのかを考えてみる時間も
大事だと思います。
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Tomosuke Takanashi / 高梨 智介 <takanashit@nttdata.co.jp>
NTT Data Corp., R&D Headquarters