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[nikomat 37428] 火星と双眼鏡
やまださん、今晩は
nikomatに直接関係しませんが、メイルに反応しました。
★も好きなY.Obaです。
----- Original Message -----
送信者 : "Yamada Akio" <ymd@yokohama.email.ne.jp>
宛先 : <nikomat@ml.asahi-net.or.jp>
送信日時 : 2003年5月9日 0:41
件名 : [nikomat 37343] Re: Mercury
> こんにちは、やまだ です。
> Nobuyoshi Ishikawa さんは書きました:
> >火星も8月頃に大接近だそうで、ニュースでは数万年に一度の接近とか。
> 天文ガイドによると、同じ程度の接近は2287年だそうです。
いろいろ公表されたデータによると、火星の近日点近くでの地球と接近するで、
8/27の19時に5,576万kmまでになると云うことです。まあ、20世紀後半の
大接近であった1956年の5,660kmに比べて3%近いだけですから、とくに騒ぐ
こともない筈です。そして、突然接近するわけでもありません。むしろそれを見
るためには、晴れて気流の良いことが必要条件でしょう。
さっそく5/4早朝に見ましたが、視直径10"足らず、望遠鏡で見て上方にある
南極は大きな白雲に包まれていたようです。
> >惑星には屈折でしょうか?
> 屈折の方が像が安定しているとは言いますが、やはり口径の
> 大きい反射の方が有利では?
火星には屈折の12−15cm、反射の20−25cmあれば、まずアマチュア
は満足でしょう。高倍率を要するので光学性能の良いものが要求されます。
最近はF数の小さいものが普通ですが、屈折で10以上、反射で6−8が良い
と思います。よい鏡ならば反射のいつも水平に見られると云うのは、大きな利
点だそうです、今回火星は低いですが。
また、複雑な光学系の反射は調整に難がありそうです。
ところで、最近はすっかり眼視が衰退し、CCDカメラやビデオと画像処理
が普通になりました。ですから、以前に眼視を基準にしていた望遠鏡の性能
も、書き換えなければならないようです。木星など10cmでも素晴らしい画像を
作っている例が雑誌などでも見受けられます。
> >双眼鏡しかない天文貧乏です。(^_^;)
> あの双眼鏡は、究極の贅沢ですよ。
双眼鏡も15−25cmと大口径になると高価です。
国内ではもうすっかり空の濁りが定着してしまったようで、双眼鏡も活躍し難
くなっていますが、海外旅行の機会にでも、降るような星空をそれで眺めてく
ださい。小生の双眼鏡は1957年の日本光学製ミクロン3.5cm/X7で、こ
れで満足し、後は買っていません。