[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[nikomat 38234] Re: Sony QUALIA 016
石井です。
クオリアにしても、アフォーダンスにしても言葉は魅力的なのですが、
何も明らかになってないように思えます。
---------------------------------------------------------------
http://www.cim.pe.u-tokyo.ac.jp/~suzuki/hp/guide/intro1.html より
「キーワードに踊らされるな!」
情報処理に限らず、世の中にはカタカナ語が氾濫しています。すべてを否定す るわけではありませんが、「何と寿命の短い言葉が
多いことか」とは思いませんか? 新しいキーワードが出ると、それがブームになって、人々がそれに走り、 しばらくすると忘れて
しまう、ということの繰り返しのように思えてなりません。
このカラクリを教えてくれたのは、東工大の佐藤先生の「ノイマンの夢・近代 の欲望」という本(講談社)です。つまり、新しい
キーワードを作ることを生業 としている人が結構いて、しかも始末が悪い事に、それが結構いいビジネスになっているということ
です。要するに、本質的な問題や核となる技術はほとんど変わら ないのに、新しいキーワードでそれらが解決するような幻想を作
り、計算機システムを売りたい企業と巧みに連携して、"新しい"トレンドに遅れまいとするユーザーを煽導しているのです。
残念ながら研究の分野でも同じ傾向があります。これらが健全な技術開発や研究にとっては大変なマイナスであることは言うまでも
ないでしょう。これらと一線を画するには、研究が「お話」だけで終わるのではなく、上で述べたように、その成果をきちんと見え
るもの、つまり存在するものにして、それを社会が評価してゆくことが大事です。存在しないもの、お話だけのものでは議論や評価
が深まりません。 それを逆手にとっているのが、キーワードビジネスなのです。
踊らされたツケはすべて自分に回ってくることを肝に命じておく 必要があります。
>どわっはっはー!
>ついに、クオリアが商品ですか^^;
>クオリアってのは、認知科学の言葉で、
>色だの光だの、認知されるものの、本質、ってことらしいです。
>つまり、同じものみたり、言葉しゃべったりしたら、脳の中に
>同じなにかが生じてるって考えみたい。
----
Masahiro Ishii (ishii@iis.toyama-u.ac.jp)
Faculty of Engineering, Toyama University, 3190 Gofuku, Toyama, Japan 930-8555
tel/fax:81.76.445.6750