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[nikomat 42009] Re: Re:EL+55mm1.2当選者発表



ひうらっす.

みやこねーさん:
>ピンの甘さに苦しむ みやこねーさんです。
>
>写真教室の先生にも注意は受けないのですが、2Lサイズにした写真を
>見ると・・あれっ?もしかしてもしかしたら甘いのとちゃうかしらん?
>と感じてしまいます。
>うーん・・・何が悪いんだろう(腕だけれど)
>あの時食べた湯豆腐定食が悪かったのかしらん・・・うーん。
>どうすれば治るのでしょうか〜めえめえ(泣く)
>せっかく男前の写真(モデルお寺の五重塔)が撮れたと思ったのに・・
>めえめえめめめめえ〜(泣く)

いけないものに気が付いてしまいましたね.すばらしいことです..
でも同時に泥沼の始まりです...
気にならないうちは気にならないが,気にしだすときりがない..

いろんな原因があります.
・微妙なブレ(ブレに見えないが微妙に甘くなる),微妙なピンボケ,
・フィルムが高感度過ぎる,プリントの品質が低い,
・レンズの性能が悪い(もしくは厳しい条件で使っている),
というあたりが代表的なところでしょう.

ブレ・ピンボケは自分の問題ですけど,それ以外は自分のせいではないので
困ります.ブレでも,カメラのシャッターが切れる瞬間にカメラの振動で像が
甘くなるというのがありますけど,この点ではF4は大変優秀なので
カメラのせいには出来ないでしょう.

ですから一度,がっちりした三脚にカメラをきっちりと固定し,低感度で
高画質なフィルムを使い,レリーズケーブル(カメラのシャッターを
離れたところから切るためのケーブルね)もしくはセルフタイマーを使って
振動が出ない条件できっちり撮って見ましょう.レンズの絞りは F11 あたりに
して.

たいていの場合,これで「このカメラ・レンズってこんなによく写るのか!」
ということになるんですが,意外と,プリントが悪いということも結構あります.
そういう場合はやはりMLの先達がこだわる「ルーペ」のいいのを用意して
フィルムを観察することになりますが,顕微鏡を使ってしまうというのも
お勧めです :-) で,「フィルムならここまで見えるのにプリントじゃだめじゃ
ないか!」とケチをつけることになりますが,お安い機械焼きの2Lじゃ
どっちにしてもダメで,手焼き(職人が焼く)のプリントでないとダメかも
しれません(業者による差も大きいですが..手焼きでもダメなのあります)
最悪なのはデジタル機でプリントしているところでしょうかね.
私はそもそも他人にプリントしてもらうものには,ピントについてはあまり
期待していません.(が今のところカラーは自宅では出来ないので仕方ない).

超低感度(ISO 6 とか)のフィルムで撮影し,顕微鏡で見ると,昔のレンズ
でも,こんなにレンズって性能いいのか..と思うほどよく写っていることが
(少なくとも画面の中心では)結構ありますけど,やっぱりどうやっても
ダメダメなレンズもあります...が,やはり2L程度だとレンズのせい,
ということはそんなにないようにも思います.
特に開放絞りで撮るとイマイチなものは多いですけど,多少絞ってやると
たいていはマトモです.

それと五重塔みたいな被写体だと,ピントが甘いのではなく,コントラストが
落ちていて甘いと思う場合が多いかもしれません.黒が浮くといいますが,
要するに背景の明るい空の部分の光がにじんできて,黒っぽいはずの五重塔が
しゃっきりと締まって写らず,白いベールがかかってしまうやつです.
これはレンズの良し悪しがもろに出ます,が,フードを使うと結構改善する
場合もあります.ボディが原因のこともありますが,やはりF4ではあまり
問題ないでしょう.
プリント段階でもうちょっと暗めに焼くとしゃっきりすることもありますが,
これもあまり自分ではコントロールできない要素なので難しいです.
うまいプリント職人ならきっちり焼きこんでくれるのですが,たいていは
気を利かせて?逆光補正というか明るく焼いちゃってダメということが
往々にしてあります.

レンズはズームレンズなどよりも,ズームしないものの方が,また古いレンズ
よりは新しいもののほうが,こういうときにコントラストのあるしゃっきりした
画質になることが多いです.