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[nikomat 42597] Re: Re:S−36D
やまね@今週も冬山の予定です
takada さんは書きました:
>新聞記事を読んでいたら、遭難しかかったワンゲル部の人たちに
>無線でサポートが行われていたようですが、体温が低下した人は
>暖める事という指示があり(そりゃ当然だ)、ただしこすらない
>こと、というのがありました。どうしてなのでしょう?皮膚の損
>傷が起こったりするのでしょうか?
低体温症の人は、温度の低い血液が末梢部分に溜まっているので、
これをマッサージして心臓へ戻るようにすると、場合によっては
心臓麻痺を起こします。
雪崩で長時間雪の下に埋まってしまった人も低体温症になってい
ますから、掘り出したとたんに動かしたり、自分で歩き回ったり
しないように救助者が気を配らねばなりません。
というわけで、心臓に戻る部分の途中で血液を暖めるような工夫を
してやる必要があり、大腿部や脇の下へ湯たんぽを置く方法が良い
ようです。
低体温症は、たしか直腸温で32℃(だったか)を下回ると危険です。
具体的症状は意識混濁で、簡単な見分け方は「お前は今どこにいる」
と聞くことです。北海道にいるのに「信州」とか答えるそうで。
以上、冬山レスキュー講座でした。
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Suguru Yamane yamane@tea-exp.pref.shizuoka.jp