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[nikomat 44345] Re: なんてこった
松下です。
Re: [nikomat 44326] On 2004.4.22, at 10:00 AM, 井桁 wrote:
>> そう、大義名分という被写体側よりの問題と、撮影する意義のような
>> 自分側の問題とがあって、前者は美しいがゆえに撮影される美的権利
>> を有しているようなものが「ある」と考えてました。後者に対しての
>> それは「成長」という価値観だったように思います。
>>
>> しかし、数年前に体を壊してから成長に対する意味が喪失したために
>> この世界を形作る森羅万象に正義として存在する進化への絶対礼賛の
>> 観念が崩壊してしまいました。
>>
>> つまり、技術や意識が成長することが趣味の根本的な柱という考えに
>> 意味を見いだせなくなったのです。
>
> んー、
> 成長って言葉で混乱しましたね。
> 発達とか進歩ってことならわかります。
どちらも同じことじゃないでしょうか。
頭の中の作用と、頭の外の世界の作用。で、しかも外の世界は中の
世界の現実化という投影じゃないですか。
その影法師から逃れるためにレンズ向けるようなところありますよね。
>> 人間みな、寿命が尽きたら死ぬんだから成長に絶対価値を置くなんて、
>> やはりどうかしている。子供の頃に不思議に思った疑問「死ぬのになぜ
>> 成長するのか」という問いにもっと深く踏み入ることで、生き方も違っ
>> た展開が出来るような気がする。
>
> ここで、成長って言葉の意味が通じますが、
> なんか無理につなげてませんか?
いやぁ、昔は純粋に不思議だったし、今は現実感として不思議ですよ。
昨年父親が死んで、火葬場で灰になるのを見て、先月義理の母が死んで
同じ火葬場で同じように灰になるのを見ました。西洋では肉体と霊魂が
一体だから火葬にはしないけど、日本じゃ別だから焼いてしまうんです
かね。もともと空だから体に意味はないと。小さい頃は自分が消滅して
しまうことが怖かったけど、今は、なんか、こう、自分が存在している
ことに本当は意味は無いんだと思ったら、人生観かわるはずっていうか。
いや、悲観的な無意味さを強調したいんではないんです。純粋に「無」
っていうのかな、それが禁句になっているのが成長の世界だと思うん
ですね。でも、成長なくしても人生は有意義だという考えに傾いてきて
いるんです。うーん。自分でもちょっとわからなくなってきたかな。
いや、そこに突破口がありそうな直感が。
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松下 健治
mail: kenjim@cam.hi-ho.ne.jp