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[nikomat:00730] Re:[Q] Before Ai

日浦＠大阪大学です．

>  溝下です。
>
>>> Aiは、マウントにでているつめに、レンズ後はじがひっかかって、
>>> 絞り情報を伝えます。
>
>  と教えていただいたのですが、マウントにでているつめに、レンズ後はじが
>ひっかかって、絞りを変えるとたしかに露出計の針も動きます。が、そのとき
>絞り込みボタンを押すと露出計が全然違う位置を差します。

と書いておられますので，レンズはめでたく Ai 改造されているということでしょう．

Ai 改造されていない場合は，純正レンズの場合は Ai 式露出計連動レバーを
倒さないと物理的にレンズがつかない場合が多いです（私の 50mm/1.4 もそう．）
でも，Ｆ系列はともかくとして，初期の Ai だけですよね・・可倒式なのは．

＃Ｆ系列は全て Ai レバー可倒式なのは，さすがだと思う．それ以外は，
＃Nikomat 系の FT3, ニコンEL2 と，直後の FM, FE だけですからね．

絞り込みボタンを使って露出計を使う場合は，Ai レバーを倒して，Ai の連動リング
が初期位置にあるときでないと正しい露出は得られません．だから，上記のように，
絞り込みボタンを押した場合は露出計は意味のない動作をします．

そこで，

１．露出計連動レバーを連動位置にセットして，露出を決める．
２．レンズを外し，連動レバーを解除位置にする．
３．１と同一の絞り値・シャッタースピードにして，絞り込みボタンを押す．
　　→露出計は中心を指す．

で，解放測光が正しく行われているか確認できます．ぴったりだとうれしい．

>  Ai化されているかどうかを見るポイントを教えていただきたいのと、Aiと非
>Aiでの操作上の違いについて教えていただけないでしょうか？

レンズの絞りリングの，マウント取りつけ面が全周に渡ってなんの突起もないのが
非 Ai で，なにかしら突起があり，レバーとちょうど引っかかるようなら Ai です．
お店にあるニコンレンズカタログ "Nikkor Lenses" の最後の方には有用な情報が
たくさん掲載されていますよ．

＃連動爪に穴が開いているというのも Ai 方式の特徴だそうですが，
＃これはAi改造 by 吉田さん方式だと違いますね(^^;;

前にも話題が出ましたが，非Aiボディ＋非Aiレンズだと，爪を合わせる手間と，
そのあと絞りリングをガシャガシャやる手間がいるだけで，あとは同じです．
Aiレンズでも爪があれば一緒です．

Aiボディに非Aiレンズだと，絞り込み測光するしかありません．FM2以降だと
取りつけも出来ません（純正レンズだと．）

＃Nikkor Lenses のレンズ適応表を見ていると，F3 って偉大だなと思って
＃しまう・・・でも，古いカメラはどうなんだろうか．
         ---         日浦 慎作   Shinsaku HIURA        ---
         ---  大阪大学 基礎工学部 システム工学科 DC1   ---
         --- Dept. of Systems Engineering, Osaka UNIV. ---