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[nikomat:02673] Re: [Q] About APO Lense



よしだ@ないこん です。

In message <199702181011.TAA11222@acod1.strl.nhk.or.jp>
 "tanabe@strl.nhk.or.jp (Hayao Tanabe)" wrote:
 > あくまでEDとかフローライトというのは材料の性質であって、それを使ってどういう
 > 設計をするかはまた別問題です。

そうです。

 > 1kgいくらという高価な材質なので、高級だぞ!と言っているんだと思ってください。

そうです。
低分散といっても程度の違いだってあるし、本当に高級か?というのは別問題ですけど。

 > >  ニコンのEDがアポに近いことはわかりました。がニコンの場合
 > >  EDレンズを使っているのは望遠系だけですよね。他メーカーの
 > >  場合、マクロレンズや広角もあるようなのですが、ニコンでは
 > >  マクロレンズで近接補正方式とかいっているのがアポと同じこと
 > >  なのでしょうか?

アポというのは直接的には色収差を見ているのだけど、他の収差と色収差は
無関連じゃないから、ED使った方が設計が楽なのは言うまでもないです。
近距離補正機構は、直接的には色収差(だけ)を見ているわけじゃないけど、
特に近距離になったときに顕著に出る諸収差を補正する機構です。
だから、技術的に同じか?と聞かれれば違うのですが、最終的な目的は同じ。

また、EDとアポが近いかどうか?とい点ですが、これはどちらも直接的に
は色収差に関係しているという点だけで同じなのであり、EDは材質、アポ
は色収差のコントロール状況を表す言葉だから、関係あるけど同じじゃない
としか言えませんよね。
ED使わないでも諸収差が良好なら「上手い設計」なんですよ。逆に、例え
ば設計はできるけど量産のためのバラツキがコントロールし難いからという
理由で硝材変えることだってあるんじゃないでしょうか?

ただ、ED使うに超したことは無いんだけど、ED使って差が出てしまう
ような状況には(望遠以外は)ならないだけのことでしょうね。
写真用レンズに求められている最高の性能を出せばよいだけなら、どのメー
カーだって簡単に作れるはずです。問題は、コスト(製造の難しさも含む)
を掛けずに良いもの(光学系や鏡筒そのものと、安定した品質も含む)を
作れるか否かでしょう。

# だからED何枚も使っていて、ED1枚のレンズより性能が悪いなんて
# ことも当然ありえます。こういうのは アホ と言うんでしょうね。

 > >  広角でアポ技術を使う意味ってあるんでしょうか?ニコンでは
 > >  非球面レンズを使ったレンズはいくつかありますが、これも
 > >  意味的にはアポですか?
 > >  (なんとなく違うような気がする)

上記と同じです。
広角とか望遠とかというのと、アポとは直接的な関係は無いでしょう。

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