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[nikomat:02693] Re: Nikkor-P.C 8.5cm f2



佐藤です。

日浦さん@三菱重工:
> >アサヒカメラ増刊号での検査記事を見ると、0.15ミリのオーバーコレクション
> >マイナス側の膨らみは F2.8 の部分で 0.1ミリ。あとは、なだらかに落ちています。
> >非点収差は 12度付近で交差して開いていくタイプとあります。
> 
> この,アサヒカメラ増刊号は具体的にはどの本でしょうか。
1994年頃のクラシックカメラ増刊号3冊本の内のレンズ編です。
第1冊が日本・ドイツ編
第2冊が世界編
第3冊がレンズ編です。

> 倍率色収差の大きさは私も感じています。
やっぱり。
一眼用のニッコールQオート135/3.5を昔使っていたことが
あるのですが、後ろボケが似た雰囲気の描写で
(ものがそれぞれにボテッとした固まりに写る)
これが、当時のニッコールの味の一つかなと思います。

> 他の収差はあまり目立たなくて現代的な印象を受けました。
現在はカラーばかりなので、いずれ、モノクロで良さを確認したいものです。

> 先のクラシックカメラレビューの記事では,ニコンの元設計者がこのレンズの
> 改良を命じられたが難しい仕事だった,と述べているだけですが,製品に反映
> されていないならこんな記事は書かないかな,と勝手に判断してます。
> 記事の内容では,レンズの構成は変えずにガラス材や曲率に対する各収差の微分
> 係数を解いて最適化した,とあったのでロトローニさんの本の記述に一致してる
> とも考えられますね。
そうか、脇本さんの記事のことですね。
#37にニッコールPの記事なんてあったかなぁと、確認してませんでした。


> セロテープは一度やってみました。スコッチの薄いのを2枚ほどでちょうどでした。
> そこで,そのまま使っても良かったんですが,改造してしまいました。
> 調整箇所はよく分からなかったので,ツメの先にアラルダイト(溶剤の出ない,
> 2液混合エポキシボンド)を塗って,やすりで削りおとしながら調整しました。
なるほど、これはいいですね。今度はこれで挑戦してみましょう。

> >当時の高級レンズの宿痾でしょう。
> 
> 気泡が入ってるのも然り,ですね。
売りに出そうとすると、このせいで安くなり、(で、売ったことがない)
買う時に指摘すると、昔のはこんなもんですよ、って。
ほんと、腹立つ。