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[nikomat:04452] Re: parallax correcction
ひうら@きょうだいです。もう、洗脳攻勢。
#久々の投稿でハイ状態か?夜だし?
> ということで、まともなパララックス補正が付いているのは
> SPとS3Mだけのようなのですが、これって正しいですか??
S3M は知らないんですが、あとは SP だけですね。
S2 は、倍率1のファインダに、アルバタのブライトフレームがある
だけですから、ほんと単純。だから逆向きにも筒抜けです。
#岡本真夜のアルバム "Smile" のジャケット表紙では、ファインダ
#を通してうっすら彼女の目が見える。
> SPって、やはり「金掛けて良けりゃ ニコンにだって これだ
> けのもの作れるんだぜ!」と ライカに叩き付けたカメラだっ
> たのかも知れませんね。
パララックス補正は、そうでしょうね。でも、ファインダのクッキリ
感は M3 のほうがやっぱりいいそうですし・・
でも、 S* の美点はそんなところじゃないっすよ。
あのファインダは、フレームの虚像と、距離計の領域が見えれば十分っ
す。眼鏡をかけてても、押し付けずにたやすくフレーミング出来ます。
あくまでも世界を見るのは左目。右目は、左目の像にブライトフレーム
の虚像を重ねるのと、距離計の像を見るだけです。かなり目を離しても、
アルバタ式だからフレームが見えるのがすばらしいです。
こうすると、例の「目の位置問題」も、目が離れることによって軽減さ
れ、精度があがります。こういうやり方でやれば、2cm ぐらいファイン
ダから目を離してもらくらく使えます。特に、眼鏡着用の人はかなり快
感度高いはずです。
一応、顔をちゃんとカメラにつけると、ファインダだけでブライトフレー
ム内部が陰らないように見ることは出来ますが、これは、周りの像を廃
してどういう構図になるかを特に調べるときだけしかやりません。どっち
にしても境界線はボヤっとしてますし。
それに、両目開けていることによって、片目をつぶったときに発生する
視力の低下、目の疲労をおさえることができます。
(視力検査で、目をつぶらず、目隠しするほうがよいのと同じ理屈。)
普通にカメラを持ってブラブラして、両目で被写体を見たまま、すっと
ファインダを右目の視線上に持ってきて(押し付けない)、距離とフレー
ムだけを決めて撮る感じで、ファインダ像だけを完結した絵として見て
撮る感じじゃないですね。カメラに合わせて顔の向きを変えなくても、
ある程度まではカメラの向きを変えるとブライトフレームの像が動き
ますから、それだけでフレーミング出来ます。特に、垂直/水平を
出すのがやりやすいです。絵を切り取るためのファインダじゃなく、
フレームを環境に投影し、距離を合わせるための覗き窓っす。
とにかく、「カメラはファインダで被写体を覗くもの」と思っていた
僕にはとってもよい勉強になりました。
> ブライトフレームが有る S2以降は 全てパラ補正が有るのだと
> 勘違いしてました。う〜む。。。
> キャノンP(等倍&35/50/100mm枠パラ補正付)のほうが機能
> だけ見れば優れたファインダーだったなんて。。。ショック!
パラ補正はあんまり撮るときのメンタリティに影響しません。
それに、ファインダとレンズの間の距離だけ、全ての像が物体上の
距離として平行移動するだけだから、簡単に予測できます。
(いざとなりゃ、ファインダできっちりフレーミングして、それ
からおもむろに左斜め上へ背伸びすれば良い。このほうが背景と
被写体の位置関係も正確)。
それにせいぜい 3ft しか寄れないから、50mm で使う分には約 1/20倍、
像の大きさは約72cm * 48cm。そのなかで像が 5cm ぐらい斜めにずれ
るだけですから、そんなに問題ないです。枠は、けっこう正確です。
細い線でじゃまにならないし。
それより、パララックス補正したところで、背景と被写体の関係は RF
では絶対に補正できないですから、いらないですよ。そんなに厳密な
フレーミングするには、、 SLR を使えばよいと思います。
パララックス補正なしだと、背景の構図は常に正確だというメリットも
あるわけですから・・パララックス補正、するにしても、補正マークだ
けの方が移動補正より僕にはいいなあ。
それに、ファインダスペック追求は、 SLR がない時代の産物であって、
いまや SLR 全盛なんですから、そういうところはきっぱりあきらめま
しょう ^^;;
日本のカメラメーカーはライカを真似できなくって SLR に走ったとか
言われますけど、どっちかっていうと、ライカほどのブランドイメー
ジがなければ、あんなにコストをかけた RF つくっても売れないだろう、
客のためにはならん、と判断するのは妥当でしょう。
どうせあそこまでするんやったら SLR でええやん!という判断は、
正しかったと言えるのでは??すでに 1954年には Contax S も
あったわけですし。結局、ファインダの WYSIWYG 性、見た目のパッ
キリ感は SLR が一番っす。
もし S2P とかいうのがあって、S2 + パラ補正で、値段が高かったと
したら、S2 を買うなあ。アイポイントは短いけどパラ補正のきっちり
したのと、アイポイントの長いアルバタ式、どっちを取る?と言われ
たら、後者でしょう。
> どうせRFなんだから 倍率だって変わっちゃうし、そんなの
> 気にしたって(4隅まで正確さは求められないから)限界があ
> るんだから良いジャン!! って 馬込さんは言うが。。。
賛成!!!
さらに、 SLR で等倍でも、レンズ変えると変わりますし、もし合った
レンズだとしても、撮影距離によって倍率が変化するので、目がぐるぐる
しちゃいます。RF だからこその完全等倍ですよ。
いつでも等倍。いつでも両目。だからこそのアルバタ式。
> となると、SPって(M3に比べ)ムチャクチャ高いですよねぇ。
> S2やS3だって(Contaxに比べ)ムチャクチャ高いですよねぇ。
M3 は、ものの出来・価格比を考えれば、妥当ですね。
Contax / Nikon S は両方とも、等倍ではない&ブライトフレーム
はないので、安くで手にはいる。でも、ちゃんと距離計内蔵ファインダ。
ということで、これも妥当な値段と思います。
でも S2 は法外に高いとは思わないですね。実際に使うと、上記のような
いいところが多いです。バルナックと較べても、こんな値段で妥当かなと
思います。頑丈さは Nikon が一番でしょうし。
内面反射の問題もしかり。S2, 暗箱内には光りそうな部品が組み付けて
あるけど、ちゃんと一つ一つ素性の良さそうな黒つや消し塗料で塗って
あります。筆で塗ってる跡がうれしい。
光ってるのはマウント内部のヘリコイド後部のカムとコロの側面だけ。
しかもヘリコイドカムの幅は必要最小限の薄さです。コロの頂面も
ちゃんと塗ってあります。
(そういえば、 AiS 85mm/F1.4 も、マウントの回り止めのネジが
マウント内に直径 1mm 以下の頭を見せてますが、ちゃんとネジの頭、
筆で塗ってあります。ばかみたいだけど、すごい。)
ついでに言うと、M3 の白いファインダもクールでかっこいいですけど、
1954年刊行(つまり S2 と M3 が出る直前)の「35mm 精密カメラ」
では、あの色について、「プリズム面に金を蒸着すると、透過像が青、
可動像が赤になり、重なってはじめて元の色になるので極めて合わせ
やすい。それに較べ、白金を場着したものでは両方が同じ色になるが、
合致したときに明るい像になる特徴がある。最近では、多層膜による
効率の高い反射面もぼちぼち実用化されつつある」とのこと。
この本はニコンの人が書いた本ですが、すでに白金も較べて、でも
敢えて金蒸着を選択したのでは?と思わせます。あれが作れなかった
とは思えないですね。たしかに、白黒のエッジに距離を合わせるとき、
ずれたところが青っぽいか赤っぽいかでどちらに動かせばよいかわか
りやすく、良いです。
M3 でよいのは可動像が横長で、大きくずれたところから持ってきやす
そうなところかな。あと、やっぱり、全部くっきりしているところ。
> こういうの気にしないなら 基線長命のContaxも潔良いなぁ。
> やっぱ Contax II 気長に直そうっと。
II は、すごく長いですね。
基線長が長いと、ファインダで見える物体の位置関係と、可動像で見える
物体の位置関係が異なって来ますね。たとえば奥行き方向に伸びるエッジ
だと、そのエッジの角度が両者で異なり、クロスしているところにピント
が合わせられます。基線長が短くなると、この角度が小さくなりますが、
その分倍率をあげると、大きく見えることで、幅が広がるわけです。こう
いう場合には基線長が長いと合わせやすそうです。
そのかわり、花や木の枝のように奥行き方向に重なりあった対象では、
前後の対象の位置関係が入れ替わり、合わせにくくなったりしやすく
なります。一長一短かなと思います。
#じーっと動く幕も見たい。
> 追記:Contax II 用の 沈胴テッサー50/2.8ですが、IIaで
> 沈胴させると、最後まで沈胴するより1mm手前で、
> シャッタードラムのクビレ部に当たりました。
これは、残念ですね。よしださんならちょい加工して付くようにして
しまいますかね??
#S* を買う理由が、ここにも・・・
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よく遠慮もなく、自分の持ち物の自慢話ができるなあ、という点では
お恥ずかしいです ^^;;;;; みなさんもがんがんいきましょう(なんのこっちゃ)。
では。