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[nikomat:10377] Re: Faculty Development




茨城大学の乾です.

ニコンには無関係です.無視してください.でも大学関係者には共感していただ
けるかも.ある大学教官のうめきです(笑).

> 高田です
> 
> <199711040844.RAA04447@icho.ipe.tsukuba.ac.jp>の記事において
> 私は書きました。
> 
> >> 今日は「アメリカにおけるFaculty Developmentの最近の動向」という学内の
> >> 講演会に行ってきました(ハーバード大学の教授学習研究センターWilkinosn
> >> 教授による講演)。この講演会の企画側だったものですから、講演会の前に
> >> Wilkinosn教授夫妻との昼食会があり出席しましたが、学長も出席されました。
> 
> Wilkinosn教授夫妻は京都大学に3週間程おいでになっています。京都大学では
> Faculty Developmentについて、高騰教育教授システム開発センターを設置して
> 取り組みを始めています。京都大学のように伝統のある大学(学部の自治とい
> うようなものが強い)では、学部を越えたこのような取り組みはなかなか大変
> であるようです。

学部の自治というとかっこいいけど,実は「わがまま」と同義.

> #企業において事業部の壁が問題になるのと同じでしょうか。
> #事業部の壁を取り払ったオリンパス(現在はどうかしりませんが、米谷さんが
> #M1を作った時には無くした)と学部が無い筑波大学は似ているかも。
> 
> $Faculty Developmentというのは主に教育方法の改善という内容かと思います。

昨年度まで「茨城大学大学教育研究開発センター」という,まさにFaculty 
Development Centerの併任教官でした.

Faculty Developmentというと聞こえはいいですが,実質的には教養教育の負担
をいかに押しつけあうかというのが,茨城大学のセンターの本務でしたね.

#筑波大学は知りませんけど.

日本中の多くの大学で,皆さんが大学入学早々に学ばれた教養課程を担当する
教養部というのを解体していることはご存知のとおりです.でも解体しても「教
養課程」を担当する先生は必要ですから,その負担を再度全教官で割り振る必要
が生じます.

多くの教官は「負担増は嫌い」ですから,皆さん抵抗する.それをいかにして説
得し,なだめすかし,ときには脅し分担させるか,というのが私のいたセンターの
役割でした.

私は昨年1年間,会議に追いまくられ,様々なレポートやニューズレターを書き,
教育改革のためのシンポジウムを主催し,シラバスなるものを編集校正し,セン
ター年報なるものを分担し,ようやく今年5月に解放されたのでした.

#シンポジウムには京都大学の高等教育教授システム開発センターの方にご講演を
#お願いしました.ちなみにいうと京都大学の取り組みはかなり熱が入っています.

というわけで,なんとなく高田せんせいの立場が分かるのでした.

#ちょっとかわいそう...

つまらない記事を書きました.