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[nikomat:10874] Re:[-yota][-D76] Enlarger (=Nikon TLR)



長文堂でございます。

てらじまさん:
>> >紙はフジブロ(バライタ紙の頃)グロッシー3号とコレクトール。
>> フジブロのF、純黒のブロマイドですねぇ。あくまで黒を求めてクロロ
>> ブロマイドの月光Vをさけたのですね。当然、フェロタイプ乾燥でテカ
>> テカ。
>
>    写していたのが真っ黒けっけのSLだった。

ならば、黒のしまりと暗部の階調ですなぁ。まさにモノクロ。

>
>> 3号と言うところも渋い。ファインプリントの常道だと2号に合うよう
>> なネガを作るんでしょうが、あえて3号にして粒子を立たせる。シャド
>> ーの階調性は犠牲にしても、EIを高めにして暗いところでもフラッシ
>
>    キリッとして鉄(くろがね)という感じにしたかったので
>    私も3号ベースでした。
>    今なら階調重視の2号でしょう。

ふむふむ。3号で真っ黒い機関車にして、廻りの情景との対比。
雪原のSL。黒い煙。雪のハイエストライト。湯気の白。いいなぁ。
2号で機関車の黒を舐めるように、黒の中の黒の味わい。

#こうなると黒が勝負になるので、紙は高級バライタ、シーガルG2。
#現像は120秒以上。ここまでやるならコレクトールよりD72って?

>    あと、もうひとつせこい理由で1号が入手できないから
>    標準を3号において、2−4号の使い分けをしていました。

それはありますね。2号基準だと、1号が手に入らないとき困る。
いまならマルチグレードで、フィルターの交換だけでしょうが・・。

#当時の天文マニアにはフジブロF5、月光V5が定番だった。
#でも、5号印画紙って、あんまり売ってなかったんですよ。

>> このころは新宿ヨドバシでRecording2475を売っていたんだけど
>> 今は無いなぁ。これ、赤の方に感度が伸びているから散光星雲
>> がよく写りましたねぇ。
>
>    2475 recording film  !!
>
>    麻薬(夜間)捜査活動用にFBIの依頼を受けて開発された、との
>    触れ込みのあったフイルムでしたね。

ASA(懐かしい)800でした。粒子が粗いけど。2485だとA
SA8000! 100ft巻きしかなかった。2475は36exp. 120
ならロイヤルXのASA1000があった。

>
>    これで、夜の走行写真(といっても構内照明が期待できる
>    駅近辺の出発シーンですが)を撮っていました。
>
>    たしかD−23で処理した記憶があるのですが・・・
>      (こやの先生、これでおかしくないですか?)。

えーと、手元に処方箋が無いから記憶に頼りますが。。。。
たしかD−23はMQ系の軟調な超微粒子現像液ですねぇ。単
薬混ぜて使ってました。現像作用は弱いです。銀を滲ませる傾
向があるので画像のキレは悪くなります。2475のような高感度
フィルムに使っても微粒子にはならないし、感度が低下するだ
けかと。。。。指定は強力現像液DK50だったと思います。
D19(缶入りだったなぁ)でもいいそうです。まあ、D11
(コピナール相当)よりはおとなしいですが、硬いですよ。文
献にはD7、D9(この辺は記憶が怪しい)という水酸化ナト
リウム処方もありますね。使ったこと無いけど、すさまじいハ
イコントラストのハズです。

パンドールよりもプロマイクロールの方が好きでしたねぇ。

#D51という、機関車みたいな現像液はなかったなぁ。
#D23だったら機関車があるんじゃないですか? −>識者
#定着液のF6、F7はあった。F〜F5もあったはず。

古谷野 有@筑波大学低温センター
koyano@bk.tsukuba.ac.jp