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[nikomat:14117] Re: [tone-difference][lense]
さとう@丹後屋です。
長文堂さん:
> 長文堂@降りかかる火の粉は・・
このMLでは「火の子」と書くと、一部うける(^_^;
> 暗殺計画の時でした。”違うレンズを比べるとき、解像力よりも
> トーンの違いの方がわかりやすい”とのお言葉を賜り、爾来悩ん
> でおります。
おお、あれですね。
そう、あれが私も不思議だった。
二本のレンズで写した3枚の同じような写真のなかで、
影の部分の写り具合(濃さというべきか、まさにトーン)が同じのが2枚
ほんの僅か薄めのが1枚。しかし、陽の当たった壁面の濃度は区別がつかない位に
同じ濃さ。(あのビルの表面は赤ですか?)
2枚の内、一枚は隅部の崩れから開放近辺ということは分かる。
残った2枚の隅部の様子は、ともに同じような絞り値、と、ここまでも分かる。
ビルの屋上の左側、階段ホールらしき建物の上に延びるアンテナの写り具合
と、ビル壁面のタイルの筋の具合から見て、開放付近の1枚と、
影のちょっと薄くなったほうの1枚がよく似ている。
よし、この2枚が同じレンズでの撮影に違いない。
しかし、実際には、影部の描写の似た2枚が同じレンズで、という結末。
ネガを送って貰ってうなってしまった。同じレンズでの2駒と別のレンズの1駒
見事に影の部分の濃度が違う。まさにネガの差がそのままプリントに出ている。
トーンの教えるままに答えていれば、長文堂は絶句したに違いない、惜しいことを
した。返り討ちに仕留めてやれたものを、うーむ、残念。
てな、按配でした。
たしかに、トーンという言葉を不用意に使ったかもしれません。
ミリ何本という被写体を写してみてコントラストに差が出るのは分かります。
分離か非分離かも分かります。
それで、このレンズの光学的性能という数値による表現。
しかし、道具もなしで極普通の被写体を写した時にでる面の描写の差を
どう表現しましょう?ボケた背景のザラツキ具合の差をどう表現しましょう?
> Ai50/1.4Sとトーンが良いと言われるプラナー50/1.4で写し
> たスライドをいくら見比べても同じに見える長文堂にはキツーイ
> お言葉でした(^^);;;。
連続的に階調の変化している物体(毛布なんか最高)を手前からピントを送って
何枚か写す。太陽光、白色光、蛍光灯、日陰、日向で。
どこかで違いが現われると思いますよ。ピントの合った部分とそうでない部分
の境界や、大きくボケた部分で。
もちろん、ほぼ平面に伸ばして、全面にピントを合わせてもその質感に
差が出るところがあるんじゃなかろうかと思います。
家族の写真を撮ってきてて、
何度か、光源を変えるとこんなに奇麗に写るのかという思いをしてますし、
セーターの糸の感じが全然違う風に写るのも見てます。
これは、何の差なんでしょう?
で私の考えたのは、非点収差の放射と接線に差があること。ということは、
焦点深度内でピントが合ってるようには見えても、ほんとはピンボケ
そのとき、面を構成する1点から出てレンズを通る無数の光線は
殆んど全てが許容ボケの円内に収束するけど、その中で散らばる散らばり方が
レンズによって異なるのだろうと。
それの差が質感やトーンに現われるのに違いない、と思ってる。
印象派の画家に点描派と呼ばれたスーラという人がいますが、
あの人の絵は、近くで見ると、正に点のブツブツの集まりですが、
遠くから見ると、布地の質感も肌も明らかな、立派な絵。
しかも、布は布、肌は肌と分かる。これは凄いことだ、と思ったのを覚えてます。
> 数値データを使わずに議論してはいけない、と常日頃学生達を
> 厳しく厳しく指導している長文堂には出来ない相談でございます。
写真に関してもその立場を貫くのは賛成できないけど
理解はできます、はい。
> #家計の露出不足があまりに激しいから、家計簿と預金通帳を
> #解析・グラフ化して壁に貼り、女房に嫌われた長文堂である。
>
> $プロの用語で、これをポスターセッションという(^^)
ランプセッションで言いくるめる(^_^;