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[nikomat:21849] Re: ボケてくれるfinder screen
よしだ っす。
In message <4460.903331972@bve27.vsp.cpg.sony.co.jp>
at Mon, 17 Aug 98 14:32:52 +0900
"[nikomat:21833] Re: ボケてくれるfinder screen "
yutaka@vsp.cpg.sony.co.jp (SAITO Yutaka) wrote :
> > いSニッコールの2線ボケが汚いと言われて、初めてボケを意識しました。多分、70
>
> 2線ぼけが出てきたないレンズってありますね。
> ここをはしょると、生産が楽なレンズになるのかな?
>
> > 年代以前のレンズは解像力が重視されボケ味は意識されていなかったように感じま
す
>
> 解像力戦争みたいなものがあったのは、歴史として知っていますが、
> ぼけがなめらかとかやわらかい という表現も当時から使われていたようですから
> 全然無いというわけでもないんじゃないか、と思います。
> でも、70年以前はひたすら解像力を追及していたというのも
> ありそうな話だとは思います。
ボケについては、戦前、Zeiss で f3.5 の Tessar について、
光線の状態と実写を比較する(平面図上なのでサジタルの把握
は不可能だったでしょう)ことで 相当 試行錯誤したという
史実があります。
これは f3.5 の Tessar を ポートレート用に遣いたかった
からかも知れません。
また、ポートレートレンズ型と呼ばれているレンズは、
ガウス以前から どれも基本的に対象型です。ガウス以前
対象型の多くは 球面収差も 持ってましたから、この頃
から、解像度よりもボケを優先するレンズ設計も厳然と
実在していたことが解りますよね。
さて、以下は、「光学設計の神様」とニコン内外で言わ
れていた人から、私が聞いた話ですが、、、
確かに 35mm版の近代レンズでは、フォーマットの小ささ
からか、近年まで ずっと解像度最優先だったようです。
2線ボケが最初に取りざたされたのは、東京オリンピック
における オリンパスだか ペンタックスのレンズだそうです。
「正直なところ、どのメーカーの光学設計者も冷や汗
モノだった。光学設計者同士の会合のおりにも、運が
悪かったなぁ という同情の意見が多かった。どのメー
カーも そんなこと気にしてなかったから、焦って次期
発売レンズから2線ボケチェックするようになった。」
と言ってました。
> やはり ズミクロンなんじゃないでしょうか? ^_^;
んで、その人も ズミクロン 35mm については、特許図面を
見て 「これは!」と思い、自分でも計算してみたら、やっ
ぱり凄かったんだって。ただ、製造が大変だろうなぁって。
んで、何年か後、たまたま借りることができた、その設計
のズミクロン(Canada Leitz製)を投影に掛けてみたら、、、
やっぱ、ちゃんと図面どおりで、凄かったって。
んで、「古今東西 35mm は ズミクロンが一番だな」って
言ってましたよ。量産は厳しいだろうから あの値段は納
得だって。
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Koji YOSHIDA <yd@nikongw.nikon.co.jp>
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