[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat:22988] Re: Yasuhara




乾です.

こういう議論は「好き」です.

> 松下です。
> 
> HIURA Shinsaku writes:
>  |ひうら@きょうだいです。
> 
>  |> >>距離計の二重像部分は良くできてます。
>  |> >>これからRFを出す処は、実像式でないと評価されないかもね。
>  |> >>
>  |> >>安原一号の前途は厳しいか?
>  |
>  |距離計連動カメラで内蔵露出計がちゃんと動いて安いもの、
>  |というと結構限られますよね。
>  |そういうのが欲しい人も結構おられると思います。
>  |
>  |#実際レチナとかオリンパス XA とかも結構人気ありますし
> 
> 廉価レンジだと、他はwerra, vitomaticあたりのシリーズでしょうかね。
> rolleiやvoigtlander とかにもありましたっけ?
> いずれも消える運命から逃れられませんでしたね。

技術の進歩により役目を終えたという感じですね.今距離計連動カメラが人
気ある,といってもあくまでも「ニッチ」市場だけですから.

>  |それなりの値段のカメラであれば実像式で、もっと基線長も
>  |長くするべきだろうし、フレーム切り替えもつけないとだめ
>  |かもしれません。
>  |
>  |まぁ結局その辺が小メーカらしい割り切りというか、ニッチ
>  |マーケットの発掘なのかも知れません。どうせ最初から
>  |大メーカに対抗し得るハイスペックなカメラは作れないでしょうから、
>  |やりかたとしては間違ってないように思います。
> 
> 電気ものでなければ、今でも大判カメラでは小さい(?)ところがポジションを
> かためてますよね。立原、ナガオカ、エボニー...
> 職人技の領域を求められる部分は、さって大企業系列の方が弱いかも知れません。
> 大企業はコスト以外にもさまざまなしがらみがついて回りますから。

問題は「数」ですよね.大企業は損益の分岐点がかなり高い位置にあるから,
ニッチ市場では勝負できない.バブルの時期には,ニッチ市場といいつつ
それなりに数がはけたから大企業もそれらの市場にどーーと参入しました
けど,

#カメラで言えば35Tiみたいな凝ったコンパクトカメラ.いい製品だけど,
#どーーと売れるものではない.

今はみんな手を引いてますもんね.

日本のカメラメーカでニッチ市場で頑張っている会社というと,コンタック
スブランドの京セラやフジが思い浮かびますね.あくまでも推測ですけど,
ともにカメラ部門はかなり小さくて,あの程度の売上でもやっていけるの
だと思います.またアサヒペンタックスも天体望遠鏡とかつくっています
けど,きっとあそこもかなり小さい会社に違いない.

今回のTXー1はだから「うまい製品」だと思います.ハッセルとフジで
ブランドによって売る色を別にしたのもうまい.フジで購入したけど
さらにハッセルの黒も購入する人もけっこう多いと思う.

「安原」をつくっていらっしゃる方はもとコンタックスの技術者,と聞いて
ますけど,きっとそういうコンタックスのカメラ製造のやりかたをよく
見ているのだと思います.

#でも発表前から「値段は10万よりもかなり下」みたいは言い方まずいと
#思う.むしろ「値段は手作りでベラボーに高いけど,品質はすごくいいし,
#カスタム的な部分も注文に応じる」みたいな宣伝のほうがいいと思う.
#だから安原一式はズノーカメラみたいな運命になってしまうかも.

> 私は、手による技術、という分野の今後に期待しています。

「技術」というよりも「芸術」に近い世界でしょうね.

> 前にもいいましたが、フィルムの性能が上がれば、電子制御の存在意義は
> ますます薄くなるはずですから。

同感.