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[nikomat:24005] Re: nhk



ひうらです。

こやのさんや島村さんの車の話もありますように、ひとつのものを
直しつつずっと使うというのは重要ですね。

でも、今やどこの(国産車)ディーラーでも、エンジン OH なんか
やらないというのは事実みたいですね。
「チェンジニア」とかいう言葉もありましたね・・

だけど悲しいかな、特に国内の状況というのは、あまり丈夫でないが
安い製品をどんどこつくって、どんどん消費するということが
国家的、また企業哲学的に協力に押し進められてきたのではないか
というような気がします。

海外に旅行に行くと思うのですが、什器類を始めとしてテレビとか
エアコンとかでも、なんやこれ?というぐらい古いものがちゃんと
現役だったりしますよね。ま日本の田舎のおうちもそうですが・・

一見ボロそうだけど、それだけ動く、ということは、とてもよく
出来たすばらしい製品だったということなのでしょう。
今売っているものは、そういう条件を満たしているか??というと、
ちょっと難しいかも知れません。

たとえば、昔だったら嫁入り道具に洗濯機とか、そういうふうに
ずっと使えるものとして電気製品も考えられていたと思うんですけど、
そういう意識って今あるでしょうかね。
10年はつかえないなぁ。という感覚になってしまっている
気がします。

日本車も耐久性高いですけど、品質管理で故障率が低いからノーメンテ
でたくさん走るということで、消耗品をとっかえひっかえしてずーっと
使うという観点ではあまり耐久性がないものも多いかも。
全部の部位の寿命が一定の値(例えば 20万km とか 30万km とか)に
なるように進化してきてるけど、それを越えると一気にダメになるとか。
ベンツとかだと 150万km とか広告してましたけど。
ニコンカメラみたいに基本的にがっしりしてて、たまに OH してやれば
一生もの、とかいう車は、あまりないですね。(ポルポルぐらいか?)

> 僕は生産技術とかが専門なんで,「よりコストを低く」というのは
> 絶対的に「真」である,と教わってきた人間なんですが,最近は
> 違うような気がしてます.
> 
> 安いものって結局は大切にされないから,残らない.最後はゴミに
> なっちゃうんですよね.そりゃリサイクルとか「耳に優しい」言葉で
> くるんで納得しようとするわけですが,大部分はゴミになっている.
> 
> だから自然環境保護とかを真剣に考えるなら,「安物は作らない,
> 買わない」って大切だなって思います.最近は,自分の好みにあう,
> 長く使える,絶対に捨てない,という決心ができるまで,ものを買う
> のをためらうようになってきました.

そうなんですよね。
でもまだまだ国家レベルでは「不況」 --> 「消費拡大、景気高揚」
なんていってますけど、これからは「低消費、低成長」でそこそこ
暮していく社会が出来たら万々歳というところではないでしょうか。

でも大手自動車メーカとかでも、「現状の雇用を確保するには年間
250万台の販売が・・」とかいうふうに、エコとか言ってても
現状維持、会社の存続ベースの話しか出ていない。
でも、販売は伸びないからパイの取り合い、という感じですよね。
もうちょっと損益分岐点を下げたりできないんでしょうかね。
(即、失業問題に発展するのでしょうが)

> その上で,本当にいいものを作るための生産技術って何かな,って
> よく考えています.今でも残る職人の技には,そんなことのヒント
> があるのかもしれません.

ということで、「つつましく手堅く設ける生産技術」というのが
これからはウケるかも。
少なくとも、ロボット化、自動化で大量生産、コストダウンという
のはあまり受けないみたい。