[nikomat:24903] Re: 極寒対策

[tokikoba@m7.people.or.jp (Kobayashi, Tokimi)]

　小林@シベリア日蝕に出かけた黒い太陽教信者 です。

 印刷屋さん[nikomat:24837] :
>　ども、印刷屋です。
>
>　実は来月、冷凍倉庫の撮影をすることになりました。
>　倉庫内は氷点下３０度。前室が氷点下５度です。この中でβカムと
>スチール撮影をします。
>
>　このような環境下での撮影経験をお持ちの方、特に機材の防寒対策、
>フィルム・テープのダメージ等について情報を頂ければ幸いです。
>　また、スピードライトのダメージ等も心配です。
>
>　＃たしかここには低温研究施設を持っている方や「黒い太陽教」の
>　　方がいらっしゃったような・・・・。
>
>　宜しくお願いいたします。

　シベリア日蝕に出かけたときは、マイナス25度C程度でした。そのほかに
冬の野辺山高原等でマイナス20度C程度の経験が10回程度あります。
　シベリア日蝕のときは、私はF2モードラとF501とワイドラックスF7を
用意しました。F2モードラは念のためバッテリー部分を分離し、体温で
暖めるようにしましたが、特にそういうことをしていないF501のほうも
含めて作動不良はおこしませんでした。私よりさらに寒いマイナス35度Cの
ところでF36直結電池付を使用した友人もおりますが、こちらも問題なく
作動しています。
　同行していた共同通信の記者はF3、F4、F5を使用していました。これも
特に保温カバーを取り付けるというようなことをしていませんでしたが、
問題なく撮影できています。
　ただし、私の知っている限りにおいては、なるべく低速の巻き上げとなる
ようにスイッチの選択や電池の本数が少ないケースを使用する等を行って
いました。私もMB-1はやめてMB-2のほうにしていました。
　F4の液晶表示が見えなくなってしまったというトラブルは聞きました。
前記のマイナス35度C組のことです。私の持っていたGPSレシーバーも
表示が見にくくなってしまいました。液晶の反応は大変悪くなってしまって
いました。
　デジタルビデオ(型名不明)を使用した人は電池が全然持たなかった
(5分しかダメ)とのことです。もちろん懐炉を使用して。一方、VX-1000を
使用した人の話しでは、この機種は電池を内蔵させることもあって、
20分以上使用できたようです。なお、テープの張り付きによるトラブルを
結構聞きました。私の使用したテープレコーダーもダメでした。
　フィルムの静電気によるカブリは最近はほとんどみかけません。
静電気防止対策がかなり良くなってきているものと思います。フィルム
切れは微妙なところのようです。ちょっとした無理で切れてしまうことに
なりそうです。私の使用したワイドラックスでは切れてしまいました。
使用したのは、フジG400でした。他に切れたというのは聞きませんでした。
　使用中の手の保護のため、薄手の絹の手袋をしました。その上から
さらに防寒用の手袋を着用しました。フィルム交換はしませんでしたので、
防寒用手袋を外すことはありませんでした。昔からの軍艦部を持つタイプの
カメラのほうが、こういうときの操作性は良いようです。
　撤収時には、冷蔵庫用の「ジップロック」に乾燥剤をいれたものに
カメラをいれ、暖かいところへ戻るようにしました。

　小林　時美　　フジカラー現像所　（株）日本色彩　業務部
                                        03-3724-1881

　メールアドレスが変わりました。しばらくは、どちらのでも届きます。
        旧  87527385@people.or.jp 
        新  tokikoba@m7.people.or.jp  <= 個人用