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[nikomat:24904] Re: Nikkor 300mm F4.5



ひうら@きょうだいです。

> ふむふむ、まあ、もともとの狙いが屋内スポーツ撮影なのであまり問題無いか
> な。

それに単焦点の望遠系ということですから、それほど問題無いのでは
ないかと思います。そもそもレンズ枚数が少ないですし。

> > トキナーとかの望遠系ズームなどは、マルチコートと唄っていても
> > ちゃんとマルチの面は少なく、他は全然ダメな面が多かったりして、
> > 曇ってないけど、こういう現象(ベイリング・グレア)が多いのが
> > けっこうあると思います。
> 
> えっ、そうなのですか。
> Nikkorの半値で買えるレンズメーカー製品の購入も検討していたのですが・・
> でも新品では5万円、これだけ払ってもそういう現象が起きてしまうのですか。

ただし、すこし昔の製品の話ですが・・

具体的には、トキナの SZ-X210 というレンズです。諏訪湖オフライン
ミーティングにて、安価でゲットしたものですが・・
(96年3月のレンズカタログ(Vol.4)には載っているが、Vol.5 では
  SZ-X210N に置き換えられている。定価 34,500円)

スペックは 70-210mm/F4-5.6 SDガラス使用というもの。8群12枚。
で、透過率低いです。反射面を見ると、明るい、白い反射が大半で、
マゼンダやシアン色のコーティングが数枚だけ、という感じ。
ネガで使うつもりで買いましたが、やっぱイマイチです。

もう一本は、70-220mm/F3.5 という結構巨大なレンズ。これはちょっと
古めのやつですが、レンズの銘に "RMC TOKINA" と、そこだけ緑色の
文字で書いてある(たぶんコーティングのことを言ってるんでしょう)
こっちは13、4枚の感じですが、明らかにマルチコートの面(緑色)
は1面だけで、あとは白系か、薄いシアンやマゼンダ、黄色が多いです。
初期のズームみたいに、絞り羽根が見えない、というほどではないですが、
やはりはっきり見えるわけではないです。

で、やっぱこちらも、曇天で使うとひどい。(こっちはちょっと、
前玉の内側に数点のかびありですが、それにしても・・という感じ)

どちらもただ同然で買ったので、かまわないんですが、やっぱり
条件を選びますね。両方とも、枚数が多くなりがちの望遠系ズーム
なので、不利といえば不利なんですけれど。

あと、トキナーの AT-X828 (80-200F2.8) を買おうとしたことが
ありますが、こいつも見るからにヘボいコーティングで、ファインダを
覗いてもパッとしなかったので止めたことがあります。
AF の新しいのはどうなんでしょうか。

・・・と、全部ちょっと古いレンズが多くて申し訳ないんですが、
このあたりのレンズは要注意です。ですけど、新しいものはどうか
わかりません。試したのは全部 MF ですし。
最近評判の AT-X270AFPRO とかはどうでしょうね。

その点、タムロンのズーム(たまたま fj でも出てますが、28-70mm
F3.5-4.5)持っていますが、よく写るんですよね。こっちは、はるかに
現代的なコーティングです。絵のすっきり感も高く、(そもそも、
それほど期待していないからか?)期待を裏切ったことがないレンズです。
(これでフィーリングがよくてフォーカスリングの回転方向が
  合っていればもっと使うんですが)

こいつも MF の安物(定価で 25K ぐらいのレンズ)ですが、
(4年ほど前ですが)珍しく新品で買ったレンズですし、新しい
設計でかつ状態もいい、というのがあるでしょうが・・
例えば、Ser.E36-72 なんかは、明らかにこれより劣ります。

あと、これまた超安物ですが、コシナの 24mm/F2.8 も、意外とまともな
コーティングで、実際 悪くないです。すっきり感がある。

その点ニコンがいいかというと、Ai-S では明るいラインのほうは
結構いいと思うんですが、暗い方はイマイチに思います。

といっても新品を買う機会はそうそうないのと、新品を買うとしたら
設備備品用に明るいのを買っていたりするので、今 新品で暗いライン
の Ai-S を買ったらどうなのか・・中古で流れているものと違うのか・・
つまり改善されているのか・・は、わかりません。

あと AF はほとんど買ったことがない(自分ではない。大学では2、3
買ってますが)のでわかりませんが、よくなってるんだろうなとは
思います。

# 全体として、ニコンのレンズは、(手が届かないような非常に高い
# レンズを除き)不必要にコストをかけて非常に優れたものを出すという
# よりは、そこそこ 35mm に必要なだけの性能を破綻なく出して、
# コストを切りつめることが出来るところは切りつめる・・というような
# ところが全体にあるという気がします。そういう意味では、レンズグルメ
# にはあまり面白いブランドではないと思う。破綻もないけど、突出した
# 逸品にも欠けるので。たとえば、枚数の少ないレンズではそれなりに
# コーティングでコストダウンしていたりする。
# その点 S 用 50mmとか、ひと癖もふた癖もありますが、うまく使うと
# 「おっ・・」となる。ブロニカやマキナも同様。Ai-S になると、どれも
# 枯れてきているというか、性能とコストのバランスが落ち着いて来ているのか?

## 最近はまた、AF 85/1.4 とかでもかなり上を目指していたみたいですし、
## 気合いが感じられますね。今度の2本の新型も期待してます。

# また コンタックス用Zとかだと、焦点距離やF値といったレンズの外面的な
# スペックと、価格のバランスを結構無視して、作りたいレンズを作っている
# (で、コストなりの値段で売る)感じがします。なるほど、いいはずです。

> 今回入手したブツには組み込み式フードが付いています。
> 以前買ったAi135mm/F2.8(これは新品)同様、フードの内側にはしっかり植毛処理
> が施されています。
> メーカーによってはフードの裏側がつるつるのもあるって本当ですか。

コントラストが落ちるレンズは、リバーサルでは結構わかりやすいですが
ネガでは気にならないし、むしろ暗部の階調が出やすくなったりすることも
あるので、あまり問題ないと思います。
それにやっぱり、状況依存のところが大きいと思います。
とにかくそのまま使ってみられたらよいのではないでしょうか。

では

---- 日浦慎作    Shinsaku HIURA ----