[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]
[nikomat 381] Re: kuukikan
松下です。
学問的裏付けは全くないのですが、こう思っています。
Masahiro Ishii writes:
|レンズの描写特性についての表現で「空気感」が伝わると
|いうのがありますが、具体的にはどういう状態なのでしょうか?
被写体のコントラストとレンズのコントラスト、フィルムのラチチュード
がドンピシャの状態で、被写体の立体感が最高に発揮された状況(成果)
のことだと思います。
窓を開けた室内にいる時に、窓を閉めると音の感覚として外界から
遮断されたように感じるのは音によって空間の広がりを感じとっている
からだと思いますがこれは、音(の反射?)でもって広がりを感じてる
のでしょう。これと似て(?)、写真の陰影の状態が実際の体験によるもの
と非常に似た状態になる時に連想される空間に対する感覚なのだと思って
います。臨場感とほとんど同じかも(?)
てなわけで、総合としての結果で出てきて、特定のレンズに備わった
資質じゃないんじゃないかなぁ。あるレンズ(例えばapo lanthaer?とか
Elmar 65mmf3.5?)で空気感が良く出ると言われるのは、似たような作画
をするからってのがあるんじゃないかと。
自ずから、周辺描写が甘いような(何らかの収差見え見えの)レンズは
駄目なわけで、ある一定のレベルを越える必要はあると思います。
|アメリカ人が haze と呼んでいるもの?
これも想像ですが、hazeというのは狭い意味での空気感じゃないかなぁ。
空気遠近法はダ・ヴィンチ開発でしたっけね。随分古くからありますね。
霞具合が臨場感に貢献しているというは、そうでしょう。
でもこういう目とかプリントに現れやすいものだけを指しているんじゃ
ないような気配です。
---
松下 健治
e-mail To: kenji@comm.yamaha.co.jp