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[nikomat 1061] Re: microscope lens question
よしだ っす。
In message <199901231114.UAA16342@ml.asahi-net.or.jp>
at Sat, 23 Jan 1999 20:14:19 +0900
"[nikomat 1057] Re: microscope lens question"
Shinsaku HIURA <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp> wrote :
> いいレンズは、余裕のある玉サイズを使い、不要光は玉の半径で切る
> んじゃなくて、絞り板で切ってありますね。ああいうのはいいっす。
誤解を呼びそうなので、補足します。
前玉を除き、玉の半径で切るようなことは 基本的に(例外有り)
は やっていないと思います。(よっぽど 酷いレンズなら あるのか?)
# 少なくとも そういう スポットダイヤグラムを見たことは
# 無いです。
また、前玉の隅っこの光も 必ず どこかで 切っています。
それが 可変アイリス絞り(いわゆる絞り)で初めて切られる
場合が あるということを言いたいのでしょうけど。
以下、一般的な 光学設計です。
途中 絞り板で切ってあるのは、
(1) 散乱してしまった光を切る、つまりハレ切り。
(2) 光学性能上、(特に四隅の像に悪い影響を与える)光線を切る
ことはある。
なお、(2)の目的で 絞り を置く場合、
(a) 空気層に絞りを置いたほうが良い場合は 絞り板を用いる
(b) 硝子層に絞りを置いたほうが良い場合は レンズの系による
絞り(これは レンズの途中にクビレを作ったりする)を用
いる
のが 常套手段です。
場合によっては(b)のほうが コストが掛かります。
# 3枚構成のHologonは(b)ですね。
# あと、キノコ型の1枚玉なんかも(b)のためです。
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Koji YOSHIDA <yd@nikongw.nikon.co.jp>
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