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[nikomat 1167] Re: symmetric or asymmetric
よしだ っす。
In message <199901261204.VAA20470@ml.asahi-net.or.jp>
at Tue, 26 Jan 1999 21:04:37 +0900
"[nikomat 1159] Re: symmetric or asymmetric "
HIURA Shinsaku <shinsaku@vision.kuee.kyoto-u.ac.jp> wrote :
>
> 拡大解釈しそうと言われてしまってはなんとも言えませんが・・
写真レンズの大家が書いた(あの世界は職人堅気&権威主義なので、
これに書かれていることは「通説」で通ってしまう)モノを兄じゃ
には 進呈したはずで、あの書物にも "symmetric lens"の項が
ありますよね。
# んで、Tessar は 入っていない。
基本構成は 凸凹凹凸で、当初は マジで 「対象」だった。
んで、これの改良が いわゆる「対象型」です。
# だから、ガウス も ダブルガウス と 呼ぶのが本来です。
脱線しますが、凸凹凹凸 というのは、今や(固定焦点の場合の)
基本型になってます。
レトロフォーカスなんかだと、この基本型の前にフロントワイド
コンバーター部があり、さらに そこから 基本部と ワイコン部
を融合させる。。。というふうに解釈を入れたりします。
# っつうのが、設計側から見ると「設計の方法論」として解釈
# しやすい っつうだけのことでしょうけど。
# っつうことで、兄じゃの解釈に文句言うつもりは無いです。
# ただ、過去の1側面から見た(狭い)解釈で銘打たれた「対
# 象型」というカテゴリーが生じる世界観とは、違うようなの
# で。。。
なお、拡大解釈という言葉には、「対象型」という言葉を生んだ
過去の背景での解釈が、現代レンズを語る上では狭いという意味
も 多く含んでいます。
それは、
> 主点位置と瞳位置の関係が決めるのは
>
> ○マクロ撮影時の実効F値の変化
> ○マクロ撮影時の像倍率の変化
>
> などです。これは対称型とか、非対称型とかそういうのは
> 無関係です。ただし、この観点で言えば、テッサーは
> 対称型と似た振る舞いをするという程度です。
この一例にも 現れています。
初代プラナーのように、本当の対象では やはり使い物にならな
かったんです。
対象型の良いところは 製造の点で 大きく現れます。
自動設計やっていて観測された(んで、プロにも「経験的に そうだ」
と確認した)んですが、光束の端が 入ってくる角度が、境界面に
対して 外側に寝ていると 評価関数空間が 恐ろしく多峰性になり、
パラメータ空間を限って見ると、その面の曲率、その面を含む面間
距離 に対して、この多峰性が生じているようです。
「製造誤差を考慮した設計」の側から見ると、やはり「瞳の位置側
に 曲率中心がある」というのが 公差を緩くできるようで、量産
向き(=性能が安定)のようです。
各社の 50mmが 苦労して Sonnar から Double Gauss に変更した
のも こういう経緯が あったからではないか と 思います。
# 面間距離の精度がキツイ場合、張り合わせにしちゃうが、
# 張り合わせもまた コストが 掛かる。
> 焦点移動についても、(これは球面収差の問題なので)
> あまり対称型かどうかは関係ないと思います。
ですね。
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