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[nikomat 1194] Re:Bessa-L
乾です.
> よしだ っす。
<省略>
> ちなみに、ネジの切り出し位置を 部品図で 設計指示することは とっても
> 難しく、やったとしても、そんな加工は、労ばかり多くて、精度が出ません。
ですね.M42マウントはマウント位置が決まらないので廃れた,というのも
これが原因ですね.
> このようなことをやりたい場合は、まず 雄(雌)ネジを切り、ぞの相手と
> なる雌(雄)ネジを持つ 治具に取り付け、取付けた状態で 治具側の基準面
> を使って フライス盤や ボール版 のステージにセットする。。。
> という方法を取るはずです。
>
> ネジ部結合による部品を 組み立て後に 安定した位置に持ってくるには、
> どこかで ネジの座面(頭の裏側)などの平坦部を 面接触させるのが常で、
> 実際には 回転位置を加工で制御したいとしても、直接的にそれを加工で
> 制御するのは 難しいし、それ以前に 位置安定性が 悪いです。
これはネジ部で位置は決まらないから,それ以外に位置決めの部分を作って
おけ,という意味ですか? ペンタックスとかフジカなんかは,それでもM42で
なんとか情報伝達をしようとしたわけですが,どういう方法を使ったのか
関心があります.
> 光学設計のほうでも そうですが、設計という観点から見ると、製造工程を
> 無視できないわけで、製造(含:組立て)では「複数組み合わせ部品の同時
> 最適調整」なんて出来ない(下記 注 参照)わけです。つまり、製造での調整
> って 線形計画法的なんです。
誤差は「加法的作用」という意味かしらん? 何か例があると分かりやすいの
ですが.直列的な機構であれば,誤差はどんどん堆積する一方,ということ
になるのですかね? (完全に誤解しているかも)
そういえば,ニコンの佐々木さんという方が,レンズ設計を例に,公差解析に
ついての良い論文を書かれていますね.
> だから、出来上がった部品に対しては 色々な解釈が可能なんだけど、製造を
> 前提にした 解釈じゃないと「設計としても ナンセンス」だと言われてしまう
> (実際、私、何度も 言われた)んです。
その通りですね.CADなんかの世界でも,製造性をいかにして設計段階で評価
するか,が大きなトピックスになっています.でもこれは後述する理由から
大学では研究が難しいです.
> (注)個々のレンズ位置を 微少に動かす 機構などが 鏡筒に含まれている
> 場合には 可能です。このような機構は ステッパーでは 使ってますが、
> 写真レンズでは 使えないでしょう。
要するに最終調整用の機構も作っておく,ということですね.
> んで、こういう観点から見て、ネジの切り出し位置を制御する なんていう
> 設計は「素人の設計」だと言えます。メカ設計者としては 一発で 失格です。
> メカ設計者の技量は、「製造し易さ&精度の良さ&許容公差の大きさ」の全て
> を満たす モノ を 設計できるか否か で 評価されますから。
こういう知識ってすごく大切なんですが,みんな現場にあって,大学には
ない.そんなわけで,製造性を設計段階で評価せよ,っていうスローガン
は言えても,なかなか研究にはならないんですよ.シクシク.
#ニコンさん,共同研究しません?
吉田さんにうちの非常勤講師をお願いしようかな.ステッパを例に,設計
と製造のからみのあたりを,現場の人にガンガン話をしてもらうと,面白
そう.
ところで,そろそろS3を受け出しに行かねばなりませんね.
では.