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[nikomat 1537] Re:Bessa-L



よしだ っす。

In message <199902010528.OAA43436@ml.asahi-net.or.jp>
  at Mon, 01 Feb 1999 14:25:04 JST
  "[nikomat 1498] Re:Bessa-L " 
  Kazuhiro Igeta <igeta@acr.atr.co.jp> wrote : 
 > まともな(むりやり、へんてこなのをつくらない)
 > ねじだとそうなるってことすね。 
 > 
 > > はい。そうだと思います。
 > 
 > とすると、どこに意見の相違があるのかな?
 > 
 > > ただ、このマクロな変形・・というのが、どの程度か?
 > > というのが大きいですよね。
 > 
 > 吉田さんも、材質によるっていうてるは、このことなんでは?

そうですよ。

ここまで 読んできて 分かったのだけど、最初は、
yd:(0) 前提:座面が利いているので、座面の平面性が高いのは 当たり前
      (1) 材質(アルミ VS 真鍮)
      (2) 材質(カメラ&ボディのマウント材質が一緒)
      (3) 表面処理(表面粗さ 三角マーク4〜5 なら V力だか カシミ効果 だか
          真空効果 が 出る)
の意味で 言った。
そしたら、(0)から 同意が 得られないようだった。
んで、座面VSネジ部 っぽくは なったけど、暗に (1)は 同意しているよう
なので、「まず締結には座面が支配的」を確認した(だから、私にとっては
脱線 だった)。んで、残る (2),(3) の効果の大きさを知らないようなので
「無視できないよ」と言い続けているだけ。

 > > そのとき、山が受ける力というのは、ネジピッチに対しても 1,3% です。
 > > 
 > > ネジ切りの精度で、例えば、ちょっとした刃物の振動などによって
 > > ネジ山の精度が ふらついていたりするのはこういう程度のはなし
 > > ではないかと思うわけです。
 > 
 > ここで精度の話がでてくるのがよくわからないです。

真鍮だと、構成切刃が問題になるので、通常は切削油を用います。
じゃないと サメ肌になったり、ちょっとどころでない切り込み過ぎ
を生じます。切削熱の観点からも、仕上げは 五月蝿いはずです。
また、スルスル入れるときの感触や、締結力を座面だけに貯える
(理想的状態の)ためにも、そして腐食防止 あるいは メッキの
ノリのためにも、最後の仕上げは 粉が 僅かに出るような切削で
しょう。

 > > > だから「所詮 コンプライアンスなのだ」 なんです。
 > > 
 > > と思います。
 > 
 > それと、面接触のときの、摩擦の立ち上がりとの関係すね。

そう。だから、(0)が 当然のように行われているだろう事を考え、
まず(1)という明らかな違い(異論無いようだし)の他を あえて
挙げるなら、(2)や(3)だろうなぁ。。。 と 言った。

 > > > つまり、ネジ山に要求される精度は 簡単な加工で出せる程度(凄く正確
 > > > ですよ!)で 十分なんです。
 > > 
 > > もうこれは、捩じ切れるか否か?緩むかどうか?という世界では
 > > まったくその通り。だと思います。
 > 
 > いまでもそうだとおもうけど。

いや、これは 兄じゃの見解が 全く逆。

基本的には、
状態1:変形無(締結もしてない)
状態2:弾性変形(締結するのは この範囲で 摩擦が 勝つとき)
状態3:塑性変形(最大応力までなら 弾性変形域に 近い挙動)
状態4:破壊

で、破壊限界を大きくしたいときこそ、「期待する締結力に伴う伸びの
ときに 初めて 全ての山のピッチが ぴったり合う」ような 精度が
要求されます。

# んで、そういうネジは、自然長では 当然 不等ピッチです。

振動によるネジの揺るみ を研究するっていうことは、締結応力に
様々な 応力振動(応力振幅も可変だし 周波数も可変)を与えても、
破綻しない程度の力であり、かつ 緩まない程度の力 を 研究する
わけで、自ずと 緩む〜破綻する という 全ての(連続的な)状態を
解析&実験することに なるわけ。。。だと言うことを 読み取って
貰えるかと思ったっす。(^^;;

# うんじゃから、そういう実験装置(実ネジの汎用実験ベンチ)を
# 開発すること自体が(私の先輩の)修士論文テーマに なっちまう
# わけです。

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Koji YOSHIDA   <yd@nikongw.nikon.co.jp>
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