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[nikomat 8256] Re: AS-17 (RE:名古屋丸栄)
日浦です.
F3 は詳しくないですが,
> > F3のばやい、ボディーの露出補正ダイヤルを回すと、全ての露出制御が補正
> > されるので、スピードライトも補正されると思います。
FE2 や FG なんかはこのタイプですね.
まさに円盤の回転角が機械的にずれているだけのようです.
> > すいません、SB-28とか3401の補正ってどういう制御しているのでしょうか。
> > 外光オートで、という話なら理解できるのですが。
SB-26 の場合しか知りませんが,
スピードライト側で調光補正が出来るのは,単に「スピードライト
関係の設定はスピードライト上でやることに統一すれば使いやすいし,
ボディのほうのボタン類もすっきりしてよかろう」というような
ことで,そうなっているんだと思います.
だから,調光補正出来るボディとの組み合わせでは,スピードライトで
設定した補正量が,制御信号線をデジタル的に伝達されてカメラに設定
されていると考えるのがよさそうです.
ちなみに F-601 だけは異端で,ボディ単体で調光補正出来たと思う.
SB-26 のマニュアルにも,F-601 ではボディで設定せよ,との記述が
あったとの記憶があるので.(F70 もだったかな????両方の方法が
使えるのだったか??)
#裏を返せば,調光補正機能が付いていないスピードライト(SB-23
#など)でも調光補正出来るということだと思う.第一,本体に
#スピードライトが内蔵だから・・かもしれない.
#これを知ってちょっと F-601 が欲しくなったことあり.
#とにかくスピードライトは取り説が分厚いので要注意です.
> > スピードライトの一般的なTTL制御って、ボディー側で受光したスピードライト
> > 光を積分し、規定値に達したところで発行停止を送信するわけですよね。
> > スピードライトからTTLの露出補正が出来るということは、ボディーへ何らかの
> > カタチで発光前に情報を送っておかないとイケナイと思うのですが。
ですね.
ただF3はちょっと違って,こういうタイミング伝達式のデジタル的な信号
ではなく,光量に比例した電流値か何かが出るのではなかったかと.
#で,今度のアクセサリにはその電流を積分して,タイミング信号を発する
#「積分器」が入っていると考えられる.
従来のF3用スピードライトも,足の部分に感度設定と機械的にリンクする
部分があって,この積分定数を変化させているんでしたよね.
ということは,ここを「故意に」ずらせば,調光補正が出来ることになると.
というのが
> SB-17 などの F3 専用のスピードライトの場合、フィルム感度が機械的にスピー
> ドライトに伝達されますよね? フィルム感度が必要なことから考えて、てっ
> きりF3では「TTLセンサのアナログ的な受光量」がスピードライトに伝達
> されて、スピードライト側で積分してるんだと思っていました。(おそらくこ
> れは私の誤解で、フィルム感度は外光オート用に伝達されているだけなんでしょ
> う)
の部分に関連しますね.つまり上記は「誤解」ではないと思います.
それどころか,外光オートは,この部分のフィルム感度設定にリンク
しなかったと思います.(フィルム感度に応じてレンズの絞り値を適切に
設定する必要があると思う)
以前よしださんからこのメカニズム関連について記事があったはず.
(で積分回路の作り方も簡単に話があったと)
#で,今回のアクセサリはこの回路をまさにそのまま搭載した
#というところではないでしょうか?
すると問題は,「フィルム感度と,AS-17 との機械的リンクを自由に
ずらすことが出来るか」でしょうか.
#もしくは,この AS-17 と本体とのリンクが,「フィルム感度」のみ
#であり,露出補正してもこのリンクが回転しないのであれば,露出補正
#は「本体露出のみの補正」として働いて,スピードライト光量は変化
#しないことになりますが.
実用上の話で言えば,
スピードライトの光量は露出補正で一緒に変化するので,
1. 露出補正でスピードライト光量を加減する
2. マニュアル露出で,その露出補正量を勘案しつつ,背景露出
を決定する
というのが良いのでしょうね.FE2 ではちょくちょくやってましたが.
(針式なのでやりやすい)
AE で調光補正をやろうとすると,やはり正当な調光補正機能が使える
機材でやるのが吉でしょうか.
どちらにしても,FE2 の場合では,スピードライトONで,AEモード
でもシャッター速度が 1/250 に「固定」されるので,AEと併用という
技は使えないので一緒です.F3 も同じ仕様ではないでしょうか??
ただ露出計のずれ段数が把握しにくいので,上記の手続きはやりづらい
ですね.
では
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日浦 慎作 Shinsaku HIURA
大阪大学大学院 基礎工学研究科
システム人間系専攻 システム科学分野
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