[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat 8810] Re: suspention



よしだ@急制動だけは白バイさんに拍手された  っす。

# 一緒に行った後輩君は 前輪ロック&吹っ飛び で 肩部
# 剥離骨折 & バイク 目茶苦茶。恐ろしや 安全講習会。

話のついでに、、、

車なら ドリフト させる人でなくても、ドリフトさせる
タイミングの作り方に関する サスの挙動を知っておくと、
より 安定した 制動 や コーナリング が 可能になります。

挙動変化により これらの動作の きっかけを よりスムーズに
行うには、これまで 私や 兄じゃ が 出した 静力学のモデル
だけでは 説明不能です。

ばね や ダンパーが存在するため、挙動変化を起こさせるべく
行った動作が タイヤに伝わるには 時間遅れが あります。
この時間遅れを 利用するから、「間」とか「タイミング」
という言葉が 登場しちゃいます。
そして、さらに遅れて生じる 反力を 利用して、逆の挙動を
大きくすることも 利用できます。

# バイクの試験で行う スラロームは このタイミングを
# 把握しているか否かのテストです。
# バイクでは、これを使えないと 通常走行でも旨く曲がれ
# ないので、試験項目に入っています。

さらに アンチスクワット や アンチリフト という効果が
起こるから、話はさらに ややこしい。

ま、一言で言えば、サスペンションが (一瞬でなく)伸び
縮みすれば、タイヤは 接地したまま、台地から見た「車の
重心」は上下に移動するわけで、よって、面圧の総和は 車
重より大きくも 小さくもなるということです。

そして、この 重心移動を 抑制するためのアンチスクワットや
アンチリフト という姿勢変動抑制効果なわけですが、サスペン
ションに 時間遅れがあるため、この姿勢変動抑制効果にも影響
あるわけで、そのために やはり 姿勢変化は 多様に起こせる
のですね。んで、この姿勢変化による 面圧の変動を 旨くつかうと
同じタイヤでも 制動距離が 長くも短くもなったり、旨く加速
したり できちゃうのでしょうね。

んで、時間遅れのぶん、タイミングの把握が 重要ですし、共振
のようなことも 利用可能になるわけです。

# 大学の頃、定常旋回中に ドリフトに移るような練習では、
# 「最初はアクセルを チョンチョンって 煽る」と 言われ
# ました。これは 初期動作から反動まで 旨く使ってます。

奥が 深いっす。(と、この効果を積極的に使えるように なれば
なるほど 実感します。)

----
Koji YOSHIDA   <yd@nikongw.nikon.co.jp>
 Nikon Corp.                         1-6-3 Nishi-Ooi
 3-10th System Designing Group.      Shinagawa-ku
 IC Equipment Div.                   Tokyo 140-8601 JAPAN
 << phone: +81-3-3773-2846 >>