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[nikomat 15373] Re: F80



中島です.


Shuichi Ichikawa wrote:
> F80/F100/F5などで古いズームのAFに問題がでる件:
> 
> 私の場合F100 + AF35-70/2.8Sを使うとき問題になるので、お客様
> 相談室に聞いてみました。2〜3人たらいまわし?になって、「私も
> DタイプのROMに何が入っているか詳しくはないですが」と言いなが
> らの回答でした (^^;) 私の理解した所を要約すると、以下の通り。

ほんとにごめんなさいです.この辺りの事情を詳しく説明した資料を4年程前
に書いたはずなのですが,サービスにそれが回ったかどうかは定かでは有りま
せん.


> ・AFセンサは設計上特定のF値の光束を使っている
>         (光束を分けて相関を見ているから)
>         (特定のF値が幾つなのか聞き忘れました)
> ・レンズには収差がある
>         (多分一番の利いてくるのは球面収差)
> ・AFセンサが合焦を判定してもマット面ではボケる可能性がある
>         (例えば球面収差があればF値により焦点位置が違う)
>         (長焦点側で近距離が一番アラが見えやすくなる)
> ・マット面は基本的にフィルム面と同じ状況が見える
>         (マット面でぼけてれば当然フィルム面でもぼける)
>         (ただし通常ファインダーでは開放状態のピンを見ている)
>         (実際に写す時は絞り込む→状況が変る)
> ・DタイプレンズではROM情報で補正すると思われる
>         (AFセンサの情報+レンズの種別+(ズームなら)焦点距離+絞り情報
>         +距離情報?)
> ・ズーム以外のレンズでは問題になる程の収差が残らない(らしい)

ある意味合っていますが,重要な部分は抜けています.
・non D type では撮影距離による収差情報が無い
・non D type では多点測距用の軸外補正パラメータが無い
・non D type では絞り込み焦点移動パラメータが無い
・AFセンサーの相性の問題
等等等,問題が多すぎて,お手上げ状態になってしまったのが説明書にかかれ
ていたレンズなのです.


> ユーザから言えば、
> (1) 長焦点側で寄っているときに注意が必要で、
> (2) マット面でピンがいまいちきてないと思ったら、
> (3) 絞り込みプレビューでピントを確認してみて、
>         OK→気にしない
>         NG→MFで補正する
> ということになろうかと思います。
> あまり気にしなくても良さそうな気はしますが。

実はそうでもないのです.スクリーン上に見えているピントは10本/mm辺りの
ピントで,30本/mm辺りのピント位置とは別だったりする場合が,特にズーム
レンズでは多かったりします.そうするとセンサーの出した解と見た目がだい
ぶ違う場合が出てきたりします.実際,最良像面が何処だか,未だに悩みの種
だったりするのですけど...誰か納得できる定義を教えてください.





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** 映像統括部 第4開発部 第1技術グループ 中島 聖生 **
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