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[nikomat 19180] Re: nikomat V1 #1285



>市川です。
>
># すみません、またカメラの話題でない ^.^;
>
>In the message <200101290420.NAA19872@ml.asahi-net.or.jp>,
>    "N. Magome" writes:
> >
> > 「人ゲノム作戦」で各国が参加して遺伝子を読んでいますが、
> >    その1:誰のというか特定の人の遺伝子でしょうか?
>
>特定の人のではなく、色々な人からサンプルを集めて使うそうです。
>多分、場所によって違う人のを読んでいる。
>
>ヒトゲノム計画の方はFAQに漠然と書いてあります。
>http://www.ornl.gov/hgmis/faq/seqfacts.html#whose
>
>Celera社の方は、読売新聞の記事にちょっとだけ。
>人種も性別も違う5人のサンプルを読んでいる。
>http://www.yomiuri.co.jp/osaka/int/in01113.htm

すぎやま です
ぼくが培養細胞を使う記述を記憶していたのですが、
それは変わったのか、間違っていたようですね。
正していただいてよかったです....
実は培養細胞のDNAを使うことに問題があるので、
自分でも疑問に思っていました。
人体から細胞を取って培養すると、
多少のDNAが欠落しても細胞は培養条件下では死なないので、
ゲノムが完全とは限らないのです。
この問題を回避する方法もありますが、
複数の人をサンプルに採用することで、「誰?とか、どの人種?」という
政治的、倫理的問題を回避したわけですね。

このゲノムプロジェクトのもう一つの話題はCeleraという企業の
解読戦略が国家(国際)プロジェクトの採用していた方法に
勝っているのではないかということですが、
その原因は長期プロジェクトでは採用される技術の革新の度合いや方向性が
予測できないという落とし穴だと思います。 
Freeman Dysonが書いてましたが、
ビッグプロジェクトは5年以内に限定した方が失策が少ないのは正しい気がします。