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[nikomat 22263] Re: slump help
松下です。
先日主治医と話をしまして、アドバイスしてもらいました。
体調が悪いときには、思考がマイナスになるが、それを越えると
幼児返りするということでした。日本人と西洋人では違うらしい
そうです。子供の頃に憧れがあるということでしょうか。それで
子供の頃と今と何が違うかというのをここ数日考えていたのです
が、一つ思い当たる節があります。それは表現者でありえるかど
うかということです。今の自分は写真も撮ってないし人とあまり
話もしない。本も読みたくないし音楽を聞いてもうつろな感じ。
でも子供は違う。赤ん坊は一体どこからそんな強烈な泣き声が出
るのかと思うくらい遠慮なく大声で泣けるし、小学生低学年なら
人前で転げ回って何かをねだることができる。何をしても遊びに
することができて一日が発見に満ちている。子供から大人になる
ということは、表現者から非表現者(観察者)になることかも知
れないと思えます。
そういえば、私はおおいなる観察者でいたいとよく考えてました。
考古学者やダーウィンや雪の結晶の観察で有名な人(名前失念)
とかの行動力や方法論が好きだったからです。人間はさまざまな
ものを発明してきて自然を越えるものを作り出し続けてきた。
けれども、受動的にも見えるこうした活動の中にも十分過ぎるほ
どのものがある。しかし、どうやらこうした考えはあまりよい結
果をもたらさないようです。朽ち果てて見向きもされなくなって
も表現者であり続けなければならないような気がします。
その点、写真というのは、カメラ自体もそうですが、観察者その
ものなんですね。写真プロセスの中に表現者の工程があるとした
らそれはさて、なんなのでしょうか?
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松下 健治