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[nikomat 27754] Re: レンズの無限遠



まごめです。

たなべさん:

> メーカーが想定したフィルム位置は明らかにされていないので想像する
> しかないですが、だいたいニコンで200μm、キャノンは500μm
> あたりでしょうか。
> ガラスとレールの間にセロテープを1−2枚(実験で決める)貼って
> ピントを会わせます。
> 無限遠の物体はやはり星がいいようです。

フィルムは巻き取り方向を軸としてカールしますので、この性質を利用して
平面度を出す工夫が、4本のレールと圧板です。

     ■■|  
     * |       ■:外レール
     □*|       □:内レール
      *|←圧板
     * |       *:フィルム
レンズ  * |
     * |
      *|
     □*|
     * |
     ■■|

カメラを横から見て、縦に断面をとると、このように見えます。
光は、左から右へ(光学図面の方向はこう描かないと気持ち悪い)。

フィルムは2次的にカールしますので、外レールで上下方向を押さえ、
内レールと圧板の隙間でフィルムを押さえます。
すると、画面真中ではレンズ方向にでっぱり、4次的な断面曲線に
なります。
だから、曇りガラスをどこに置くかで微妙に違います。
   以上は聞いた話で実測をしていませんけど。
   きっと実測してくれる人が出るでしょう!

以下のような設計もあるかもしれません。
     ■■|  
    *  |       ■:外レール
    □* |       □:内レール
     * |←圧板
      *|       *:フィルム
レンズ   *|
      *|
     * |
    □* |
    *  |
     ■■|
また、フィルムの厚みやカールの力も異なるので、万能ではありません。
湿度・温度でも違いますか。
さらに、120フィルムのバックペーパーは平面度を損なうとの話もあるし。
最良はバキュームやガラス乾板でしょうか? (湿板もありますけど。


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MAGOME Nobutaka
magome@nikongw.nikon.co.jp