丹後屋す 朝日新聞の本日(4月16日)の夕刊に、赤瀬川原平さんが 発売前のM7に触れた感想を随筆として書いています。 ものみなが機能本位、経済本位で走り去ったあとに、 茶道具の趣すら感じられるライカの性質が浮き彫りになってきたのを 感じる、と。 M7に装填するフィルムが茶葉みたいだと苦笑いしたとも。 例によって、ちょっと言葉遊び的に カメラの進化に対する不満はないことと、しかし満足できないことを並べて その二つをすれ違う世界だ、と言っています。 この表現は、確かにライカを、ニコンS2を、或いはニコンF2を求める気分を 説明してますね。 昔、やはり随筆で、必要がないのに欲しがる、 ということは必要以上に欲しがるということだ、 とわけのわからない、しかし、情念的には納得してしまう表現で カメラを欲しがる気分を表してましたが、それに匹敵するかもしれません。