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[nikomat 29486] Summicron 50/2 L glass element analyzed result



ダイエットきたむら@ダイジェストです.

昨日,ステレオひうらさんと梅田でお会いし,これまた珍しい
ブツを見せていただきました.

で,例の黄変したズミクロンをお預かりし,本日会社で新人教育
ならびに自己啓発を兼ね,蛍光X線を使った分析計で測定させて
いただきました.

また,放射線量の測定は,CsI(沃化セシウム)のセンサーを使用
したもので,先々週末に校正したものです.

なお,一個体の測定では,弊社の分析計のソフトバグ等有れば
ご迷惑をおかけすると判断し,わたくしのM沈ズミクロンも測定
いたしました.

※大気中での測定ですので誤差はたぶんにあります.
 また,軽い元素はスペクトルから引いてあります.

1.Summicron f=5cm 1:2 Nr.1009xxx(Lマウント)
 結果:元素の分布
           Wt%
    As    :0.64%
    Y     :0.16%
    Tc    :0.08%
    Rh−−−蛍光X線のターゲットですので,無視してください.
    La    :70.18%
   ☆Th    :25.53%

 放射線量:レンズの硝子面から5mm離しての強度:3.2μSv/hour

2.Summicron f=5cm 1:2 Nr.1167xxx(Mマウント)

    Ca     : 23.84%
    Cr     :  0.13%
    As     :  0.59%
    Zr     :  9.06%
    Rh−−−蛍光X線のターゲットですので,無視してください.
    La     : 65.96%

 放射線量:京都の自然放射線の量.

 ※そうか,Caが入っているのか!
  それに,ジルコニウムも入っている.

  2〜3時間あって,真空引きすればかなり正確に出来るらしいので
  すが,そこまではいえませんでした.
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というわけで,日浦Rさんのズミクロンは,ほんまもんの放射線レンズでした.
しかも,トリウム入りです.イットリウムもでてきましたね.

放射線計は,バリバリ鳴っていまして,まあ面白かったです.

でも,Asも測定で出てきたので,光学レンズ組成の定石みたいなもの
なのでしょうか.

LとMを比べると全然違う硝子なんですね.

#分析してくれたお姉さんは,「おぉっ,すっごい」と興奮し,分析後の
#レンズをしげしげと眺めておられました.

なお,分析した蛍光X線のターゲットはロジウムです.
ほんの表面からちびっと潜ったくらいのところまでしか測定できていない
筈ですので,本当の内部の組成は不明です.

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