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[nikomat 36068] Re: 転載についての考え方



 西野です。 こういうネタにしか反応出来ないのがお恥ずかしい限り。。。
すぎやまさんおひさしぶりです。 インフルエンザ大丈夫ですか? 今年は流行
ってますので無理なさらぬ様に。

すぎやまさん:

> シャトルに話しもどって、
> どうして最先端技術であるはずの航空機は古いものが
> 使い続けられるのでしょうね?

軍事用途に限るなら脅威となるべき国が消滅した時点でストップしたと言うのが
正直な所でしょう。 冷戦の崩壊と共に今より高度な航空機を持つ必要が無くな
ったし今の地域紛争やゲリラ対応であれば必ずしも最新型が必要な事もなくな
ったからかと。 
日本を例に取るとアメリカを敵国として見るのならば相手の持つステルス機も必
要なのでしょうが現状の周辺国を見れば日本のF15イーグルだと圧倒的に強力
ですね。 更改する理由が無い。

スペースシャトルに関しては当時の建造費が2000億円とも言われておりNASA
の予算削減を受けて後継機の開発も順調に進んでない様です。 (X33だかで
試作はしていると言う話ですけど)
現在のシャトルの飛行ペース(事故でしばらく止まると思いますが)だと2010〜
20年中に寿命を迎える事から後継機は深刻な問題なんですけどね。

> 改良してゆくほど機体数が売れないからでしょうか?

シャトルは計5機建造されましたが一機辺りの単価は高く裕福なアメリカといえど
もそう多数は建造できなかったと思います。 寿命のあるうちは相当な問題が無い
限り使うと言う方針です。 
ただしシャトルは97年くらいに数百億円を掛けて大規模な改修をしていて中身は
別物と言える位に変わっている筈です。 寿命についても飛行の度に検査して異
常または交換時期であればその都度交換してるので問題ないと言う考え方だと
思います。 その為に打ち上げ単価は想定していた価格よりも高くついてるけどあ
れだけの大重量を宇宙に打ち上げ出来るのはシャトルしか無いと言う状況では仕
方ないかと。

片や軍用機(陸も海も)は高いですし搭載する装備は交換し現行機をアップデート
して使うと言うのが世界的な傾向です。 寿命が来たからと気前よく買い換えする
のは世界を見回しても自衛隊位でしょう。

> 考えてみると米軍ではB52もU2もまだ現役ですね。(U2がソ連上空で撃墜されたのは
> 1960)

B52はエンジンを換装して2030年頃まで使う予定ですし(初飛行から80年近く!)
U2も適当な後継機が無いから暫くこのまま使う予定ですね。
何れもプラットフォームとしては過不足無く搭載する電子機器や装備(武器)を新し
いモノに交換する事により現在の脅威に十分対抗出来ると言う考え方です。

> 自衛隊だとファントムやPC3もそうですよね。
> 747もトイレに入ると、実はとても古い機体であることに気付くことがありますね。

自衛隊はファントムの寿命延伸(F-4EJ改)はFS-Xを国産でと言う思惑から延伸
した機体で好んでした訳では無いと思います。 またP3Cは後継機の国産開発が
決定しましたね。 財政難の折り納税者に何の具体的説明も無くこういうプロジェ
クトが進むと言うのは考え物なのですけどね。 まあ国内の航空産業保護と言う
観点からは仕方ない部分もありますけど。

申し訳ありませんカメラの話題からは全然外れてしまいました。 それではまた。

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KDDI株式会社 ソリューション営業本部
ソリューション推進2部
システムインテグレーション2グループ

西野 英治 Eiji nishino
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