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[nikomat 40425] Re: 手術の糸



高田@元外科医 です

#でも、今は病人?

magome@nikongw.nikon.co.jpさんは書きました。

>> まごめです。
>> 
>> ちょっと社内で話題になっているのですが、・・・
>> 
>> 手術後の縫合で、最近は溶ける糸がありますが、
>>   昔、内臓を縫合したあと、溶けない糸を使っていたはず。
>>     これは抜糸するのでしょうか?  するとまた痛い目に会う。
>>     或いは、そのまま?  でいいのだろうか?

腹腔内に残った糸は非吸収性の糸であってもそのままです(放置)。

>>   さらに、溶ける糸の場合、内臓だと部署によりくっつき度が変わる
>>   だろうから、溶ける糸も溶解度に応じて、いろいろと使い分ける?

吸収性の差によるグレード分けというのは意識したことありません。

糸の種類は多くありますが、針が付いているかどうか、針の形状、
使われている糸の種類、太さ、コーティングの有無、吸収性か非吸収性等
によって区別されます。

>>   最近は、細い血管や神経まで縫合するという話があるが、それって
>>   刺せる針、通す糸は大変に細いのでしょうね?
>>     血管は返って穴だらけやぼろぼろにならないのだろうか?

細い針と糸は肉眼では見えません(ちょっと大げさ?)。
手術器具を含めて、ものすごく細かい作業ができるものを使います。
当然ながら顕微鏡手術になります。

>> ほとんど高田先生が得意そうな分野ですが、いかがなものでしょうか?

ウソ書いているかもしれませんので、注意してください。

#いつぞや麻酔ガスの話でウソ書いた前科あり。