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[nikomat 40845] Re: [ご参考]VR70-200作例
丹後屋です
MLで久しぶりに長文堂さんと長い話ができるのを喜んでるっす
長文堂@休憩中 さん:
>
お疲れ様です。
> 今日は会議でHCLの上がりを受け取り損ないました。
> 明日受け取ってきます。眠くて疲れて撮っているから現像補正がタコだった
> 可能性もある。そういうときは、取り枠の裏側でもう一度勝負すっぺ。
なるほど。
裏側を別の補正値でHCLに出すわけですね。
4x5は切り現が出来ないから、
満足いく仕上がりを得るための生活の知恵っすね。
> #近ごろ多少賢くなって取り枠の表裏2枚づつ撮るの。一シーン1200円っす。^^;
> #ゴミが載っていたらどうしよぅ。。。。
デジタル補正 (ぼそ)
> 丹後屋の旦那:
> > どちらも、基準となる現像条件を(時間延長という変化項は許して)
> > 既定のものとして、それからみたときにフィルム感度をどう弄ろうか
> > という意味では同じなのですが、ちょっとニュアンスが違う。
>
> 私の理解では、フィルム感度はISO測定用現像液で平均階調度を○○に現像したとき、
> ベース+カブリから濃度▲▲上昇したところの露光量で定義されていたと思います。
> これがISO400とか言う奴。それに対して撮影で露出計の感度をいくつに設定するか、
ところが、試験所がその測定用現像液で行った規定の現像処理を
ユーザーレベルで完璧に定常的に再現するのは難しいはなし。
よって、通常使用する何種類かのフィルムに対し、
フィルムに依らない固定の照明のもと
ユーザーが通常行う準定常的現像処理(外部のラボでも自家処理でも)
で得られるある一定の濃度を与える露出値がそれぞれのフィルムの
定常的利用におけるEIかと。
一方、たとえば、ISO100のフィルムしか持ち合わせがないときに、
撮影条件に反してなんとしても高速度シャッターを使用せざるを得ない場合
その値が、ISO800相当の値ならば、それをさしてEI800という使いかたがある。
当然現像処理は上で書いた準定常的現像処理ではなく、
時間を延ばした異常処理。
> がEIだと思います。こちらは被写体の光量を測っているだけです。
>
> カラーの場合、普通は考えること無いです。ある場所を反射光露出計の出た目で撮って
「フィルム感度をどう弄ろうか」というのは、
勿論ISOの定義通りの値ならカラーだろうがモノクロだろうが
コンシューマレベルでは製品を前にしてはなにも出来ない話。
「普通は考えること無い」のは
まさにC41やE6、K14でノーマル指定の時のことですね。
> C41やE6、K14ノーマルで現像すればネガ上の特性曲線の真ん中になるように設
> 計されてます。
>
> それに対してモノクロだとフィル感度(ISO)はメーカーが製造した段階で決まるから
> 変えようがないが、現像で実効感度は変わってしまう。たとえば現像を押せばγが
> 上がって中〜高バリュー域の露光量を減らして良くなる(かわりにレンジが狭くなる)
> からISOとEIは必ずしも一致しない。ノーマルプラス2ぐらいの現像すると1EV弱
> 露光量を減らす(=EIを一段上げる)ことになります。
>
> #ゾーンシステムっす。
>
> 富士リアラエースは公称ISO100だがEI50で撮らないと良い結果が得られない。
> 一方、NS160はEI160〜200でオッケー。アンダー目がラボ店主の好み。
こちらが、(準)定常処理時の長文堂さん常用フィルムの
EI値(という語「EI」の使い方の一つ)。
> 私の理解では、光は連続スペクトルなんで色は色々だが乳剤は3色しかないのが災いの元。
そう。これがデジでも起こる災いの元っすよね。
foveon方式の素子を600万個ならべ、
その上にフィルタを重ねて市松模様のベイヤー式で使えば、
9層になるんじゃなかろうか?
> あるキツイ色の反射が被写体にかぶったばあい、プリント時に補正フィルターで色かぶりを
> 消そうと思っても、持ち駒は三色しかないから問題の色だけを消すことは出来ない。
> たとえば、輝線スペクトルが強い照明下で撮影して、顔色だけマトモにしようとムリヤリ
> 辻褄を合わせると他の色が犠牲になる。
> 横軸波長、縦軸を濃度や光量として漫画で書くと以下の通り。
>
>
> 被写体に当たる光の色バランス 補正するフィルター濃度 仕上がり
>
> |
> |
> −−−−− −−−−−− −−− −−− −−− − −−−
> −− −− −− −−
> −
> ↑ ↑
> ここが犠牲になる
>
> というわけです。もちろん、輝線スペクトルだけ、ネガだけの話ではござんせん。
御意。これは実に分かり易い、現代カラーフィルムの宿阿の説明。
>
> ”ネガならプリント時に色補正できるから照明の色は関係ない!”というのは大間違
> いであることがご理解いただけると思います。ミックス光に強いフィルムはこの辺の
> 辻褄を乳剤で合わせてあるようです。乳剤四層塗りも関係しているでしょう。
>
> で、ネガであっても色温度5500KにCCゼロの照明を理想とし、
> それが実現できないなら撮影時にLBやCCでなるべく補正し、
> プリント時の補正を最小限にすること。そして主要被写体の周辺は真っ黒、真っ白、
> 中性灰色のいずれかにすることをミニラボ店主は私に要求するのです。(泣)
ここが分からない。
背景をそうするのはどうしてなんですか。
>
> 撮影時に照明に注意し、チャンとした店に出せばネガだってレンズの発色が
> 問題になるほど綺麗に上がってきます。リバーサルと違って安くて露出に寛容だし、
> 撮影は楽だし調子が柔らかいから私はネガが好き。
> ネガは下手クソが使うもので、リバーサルのダイレクトプリントでないと綺麗に仕上
> がらないと馬鹿にする人は修行のステージが低いと思う。ポジかネガかは作品の最終
> 形態と求める発色で選択するだけのこと。
一年前くらい、ニフティのある会議室で、
ネガは露光がいい加減でもよい、と珍説を延々とブッていた人がいたなあ。
>
>
> #蛇腹フードに4インチ角アセテートにカラーメーター3を揃えた理由がわかった? −> 丹後屋旦那、mgmさま
>
ハハァー m_o_m