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[nikomat 41039] Re:[yota]welding



長文堂どの>
溶接談義にお付き合い有り難うございます。
もう少し引っ張ります。(^^;

>そういわれてみれば高純度鉄や特殊鋼はいじるけど軟鉄なんていい加減な材
>料はいじったことがなかった。じゃ、やってみるか。。。。。

むむ、早速の実地見聞有り難うございます。
結論から言えばSS400には焼きが入らないと。
私が感じている「溶断部や溶接部周辺が硬い」というのは他の影響かも。
エアプラズマ切断すると、溶断部周辺は灰〜濃紺色になり、しかも溶けたとこ
ろをよく見るとブリスターが出来ています。これはおそらくエアを吹き付けて
溶断したことにより、酸化鉄か何かの硬い物へ変化している模様。
溶断部にヤスリを掛けると、柔なヤスリはダメになってしまいますが、これは
その溶けた鉄を完全にハツリ取っていないからか???

まあいずれにしても、焼きと言うには硬度不十分で、しかも粘りが残っている
ことから焼きが入らないわけですね。


>若い頃は宿舎に戻っても溶接のトーチを握って畳の上で毎日練習していたそうです。

やはりプロはすごいですね。私も最初は朝から晩まで練習してました。
夜になるとアークを見過ぎて眼が痛くなりました(危ない)。

>彼はトッププロなので「社員」じゃなくて現場ごとに契約する「自営業」でした。
>作業服も道具も全て契約先のモノを借りるから荷物は下着類と洗面用具だけ。
>溶接工やカメラマンだけでなく、そのうち研究者だってホントの一流はこうなる
>のかも。。。。

近くに大井川鉄道というSLレストアで有名な鉄道が走っているのですが、SLの心臓
であるボイラの溶接は県内に数名もおらず、まさに「流しの職人」へお願いする
そうです。彼らは腕一本で生きているんですねえ。

ビル建設で上向いてアーク棒溶接している連中でさえ、素人では絶対に出来ない
芸当です。彼らの技術が正しく評価される世の中であってほしいものです。

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Suguru Yamane  yamane@tea-exp.pref.shizuoka.jp