[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[nikomat:08664] Re: Ais35-70&Kimura



さとうです。

こやのさん:
> 日本刀は、炭素量の違う鉄が多層構造になっている複合材料ですね。それ
> で切れ味バツグン(ヒゲが剃れる)、しかも折れない(シベリアの極寒地に行
> くと折れる。まあ、設計時にそこまで考えてないから)。鍛造・鍛接で作るわ
> けですが、現代鉄ではコレが作れないそうです。叩いているうちに炭素が拡
> 散して均一になり多層構造にならない。古い鉄ならOKです。どんな元素が
> 効いているのか、未だわからず。
隆慶一郎の時代小説には、描写のアクセントとして、刀鍛冶の技術に絡む
話が紹介されてます。

それによると、江戸時代のころから、鋼を鉄でサンドイッチした
簡便型の刀は既にあったようです。(現代にもある菜切り包丁っすね)
本物はパイのようになっているとか。

寝刃(ねたば)を合わせる、というのも、
単に切れ味の鈍った刀を研ぐ(辞書にはそう出ているが)ことではなく、
戦闘用の道具として、刃に鋸のような凹凸(肉用食卓ナイフのあれ)をつけて
肉や筋を切りやすくするなんていう、恐い話が出ています。

#軍用カメラには、古鉄でつくられたレバーや歯車が使われている、なんて。(ウソ)